「全然」と「全く」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「全然」と「全く」の違い生活・教育

この記事では、「全然」「全く」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

普段から何気なく使っている言葉ではあると思いますが、明確な意味や違いなどを把握していることは少ない人の方が多いのではないでしょうか。

この記事では例文や類語なども解説します。

「全然」と「全く」の違い

最初に「全然」「全く」の違いをご説明致します。

「全然」とは、基本的に、まさしくその通りであることを指します。

また、副詞的に使うことも可能であり、否定的な表現することもできるのです。

「全く」の方は、基本的な意味は「全然」とさほど変わりはありません。

しかしながら、こちらの表現は様々なシーンで使うことが多いことも事実です。

例えばですが、完全にその状態を確認できるときに使ったり、否定文としても使えるのです。

そして、言葉を強調するときにも使いますし、怒りを表現するときにも使えます。


「全然」と「全く」の使い方の違い

次に「全然」「全く」の使い方の違いを取り上げてみましょう。

「全然」を使うときは、まさにそうだということを表現するときに使う傾向が多いのです。

また、否定文などにも使います。

「全く」を使っていくときというのは、誰が見てもその状態は間違いないというときに使いますし、怒りなども表現するときにも使われます。

更に否定文、自分が強調したい部分などにも使えます。

それでは使い方の詳細を確認していきましょう。

前者の使い方
「全然熱が下がらないので、明日は病院へ行こう」
「こちらの女性の方が全然美人だろう」
後者の使い方
「これまで全く働くことをしなかった人が、心を入れ替えて真面目に頑張っている」
「それとこれとは全く関係ない話なので、話すだけ時間の無駄だ」
「正月早々、通信障害とは全くついていない話である」


「全然」と「全く」の英語表記の違い

それでは「全然」「全く」の英語表記の違いを解説していきます。

先ず「全然」を英語表記にしますと、“At all”になります。

「全く」を英語にすると、“Jeez”です。

それぞれの例文を見てみましょう。

前者の例文
“You don’t have to worry about slander around you at all. ”(周囲の誹謗中傷は、全然気にする必要はない)
“I can study, but I can’t play sports at all”(勉強はできるが、スポーツは全然できない)
後者の例文
“I can’t trust it at all”(全く信用できない)
文法的に、“at all”を使っています。

“From a parent’s point of view, it ‘s a pitiful story. ”(親の立場からすると、全く持って情けない話だ)

「全然」の意味

ここで改めて「全然」の意味をご説明致します。

「全然」とは、まったくその通りの状態だと誰でも判断できることです。

尚、否定文としても用いられることがあります。

「全然」の使い方

次は「全然」の使い方を解説していきます。

「全然」を使うときは、まさしくそうだというときに、使っていくものです。

勿論、否定することを表現したいときも使えます。

使い方の詳細を書きます。

「今の車より、昔の車の方が全然カッコイイだろ」
「全然知らないことを、やれと言われても、知ったことではない」

「全然」を使った例文

続いて「全然」を使った例文を書いていきます。

・『前のモデルのスマホの方が、全然、機能性が良かった』
・『全然話にならないので、家に帰ってきました』
・『怒られたことは、全然気にしていないので、大丈夫です』
・『何だか全然ご飯が進まない』
・『漢字は読めるけど、全然書けない』

「全然」の類語

「全然」の類語を見てみます。

「全然」の類語としては、「丸っきり」「完全」(かんぜん)、「みっちり」です。

意味の方は、度合いなどが完璧な状態を指しております。

「全然」の対義語

この項目では「全然」の対義語を説明します。

「全然」の対義語は、「限定」(げんてい)や「限られた」です。

意味は、全てのことではないという意味合いや、全部ではないと判断できることになります。

「全く」の意味

ここでは「全く」の意味をご説明致します。

「全く」の場合、「全然」と殆ど同じ意味を持ちます。

しかしながら、こちらは言葉などを強調する際や、怒り、嘘などがないときに使われます。

「全く」の使い方

続きましては、「全く」の使い方を取り上げます。

「全く」を使うときは、どんな人の目からみてもその通りと分かるときに使ったり、否定的なときに使っていきます。

その他、怒りや強調、嘘がないときも使えます。

それでは詳細を書いていきます。

「全くもってその通りだと思います」(強調)
「こんなときに出動ができないとは、全く腹立たしい」(怒り)
「全く改善の余地が見られませんでした」(否定)

「全く」を使った例文

ここでは「全く」を使った例文を書きます。

・『責任については、全く考えていなかったそうだ』
・『こんな夜遅くに、外で喧嘩しているようだ。全く』
・『全く何もない状態から這い上がった実業家は凄いと思う』
・『全くもって関係のない話ばかりされるので、うんざりしていたところだ』
・『水雷戦隊は専門だが、機動部隊は全くの素人です』

「全く」の類語

続いて「全く」の類語を解説します。

「全く」の類語は、「事実」(じじつ)、「本当」(ほんとう)、「すっかり」です。

意味は、嘘などが全くない現実や、完全なさまを指します。

「全く」の対義語

最後に「全く」の対義語を取り上げます。

「全く」の対義語は、「殆ど」(ほとんど)や「ほぼ」になります。

意味は、全くまでの度合いではないのですが、それに近いことです。

まとめ

まとめとして、「全然」とは、誰の目から見てもすっかりその通りのさまです。

そして、否定文としても使えます。

尚、「全く」の方も、前者と同様の意味を持ちます。

その他に、言葉を強調したいときや、怒りを示したいときなどに使っていくことができます。