この記事では、「あぐー豚」と「アグー豚」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「あぐー豚」とは?
沖縄県農業協同組合では、食用の豚肉とする「あぐー豚」【あぐーぶた】と読みやすく平仮名で表記しています。
元は琉球王朝時代から育てられている「アグー豚」の血が半分流れている個体を指すものであり、アグー豚が父親になり、母親は西洋豚とちょうど半分ごと良いところを掛け合わせている生き物です。
肉には霜降りが多いので、脂肪の融点が低くうまみが強いのが特徴です。
「アグー豚」とは?
琉球王朝時代から飼われている「アグー豚」【アグーぶた】は、血に混ざりけがない純血がいます。
地元の人は純血である在来種はすべてカタカナで表記して区別しているのです。
豚は全体的に灰褐色の毛で覆われていて、お腹には出っ張りがあります。
4本の足は短く、胴長な体型している生き物です。
数が少ない「アグー豚」は沖縄県固有の動物でもあり、歴史は約600年前から始まります。
当初、中国から沖縄に連れられて来て繁殖させては頭数を増やしましたが、第二次世界大戦が始まると米国人が好む成長が早い西洋豚が飼われるようになりました。
そのため成長が遅い「アグー豚」は数を減らし、1981年の調査では30頭前後が飼われていたのです。
「あぐー豚」と「アグー豚」の違い
「あぐー豚」と「アグー豚」の違いを、分かりやすく解説します。
西洋豚とアグー豚を掛け合わせたのが「あぐー豚」であり、「アグー豚」よりも後に出てきた種です。
半分が「アグー豚」で、あと50%が西洋豚の血を引いています。
対して「アグー豚」は琉球王朝時代から沖縄で飼われている純血であり、カタカナで表記される豚です。
しゃくれた頭に黒い癖毛で、腹は下垂、背は陥没しています。
体重は大きくなっても110kg程度で、成長は遅い生き物です。
「アグー豚」は接地という副蹄を持ちます。
この豚の脂肪は38. 1度といった融点となり、甘味が強い霜降りが味わえるのが良さです。
「あぐー豚」は「アグー豚」よりもサイズが大きく、「アグー豚」との交配種です。
まとめ
豚にも様々な種類がいますが、違う種の血を50%ずつ引いた個体もいます。
見た目や脂肪の比率、味も異なりますので、ブランドの公式HPを見るか、動画などで異なる点を見比べてみましょう。