この記事では、「うかうか」と「おちおち」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
もちろんだと思いますが、これらの言葉は聞いたことがあると思います。
しかしながら、具体的な使い方や、使う場面をきちんと把握していらっしゃるでしょうか。
中々細かなところまで把握している人は0ではないでしょうが、多くもないはずです。
そこで例文なども交えて、詳しく解説していきます。
「うかうか」と「おちおち」の違い
最初に「うかうか」と「おちおち」の違いをご説明致します。
「うかうか」とは、基本的に気分的に浮かれているときや、油断が見られることです。
また、はっきりしたヴィジョンなどもなく、時の過行くままに生活するさまのことも指しております。
「おちおち」の場合は、文章の後ろに否定文を伴いながら、落ち着く、安心となります。
もっと分かりやすく書きますと、落ち着いていられない、安心できない、となります。
「うかうか」と「おちおち」の使い方の違い
次に「うかうか」と「おちおち」の使い方の違いを取り上げてみます。
「うかうか」を使う場合は、油断して気分が浮ついているときや、ただ普通に生きているだけを表現するときに使います。
「おちおち」を使いたいときは、落ち着けない、安心していられないことを表現したいときに使うものです。
それぞれの使い方を書いていきます。
前者の使い方
「うかうかしていると時代に乗り遅れてしまう」
「普段うかうかして過ごしている」
後者の使い方
「おちおちしていると敵に攻撃されてしまう」
「激務でおちおち寝てもいられないのだ」
「うかうか」と「おちおち」の英語表記の違い
続いて「うかうか」と「おちおち」の英語表記の違いを解説していきます。
「うかうか」を英語表記にしますと、“Whether or not”になります。
「おちおち」を英語にすると、“Ochiochi”です。
それでは例文を書いてみます。
前者の例文
“When I’m wondering, only time passes”(うかうかしていると、時だけが過ぎてしまう)
“Since I was wondering, the contract content became one-sided”(うかうかしてしまっていたので、契約内容が一方的となってしまった)
文法的に、“wondering”を使いました。
後者の例文
“I can’t sleep because my child is sick. ”(子供が病弱なので、おちおち寝ていられないのだ)
“because”を使って表現しています。
“If you fall, you will show a gap to the enemy”(おちおちしていると、敵に隙を見せてしまう)
ここでは“fall”を使用しました。
「うかうか」の意味
ここでは「うかうか」の意味をご説明致します。
「うかうか」とは、気がたるんでいることで、細かいところまで目が行き届かないことです。
そして、何事にもどうでもよいという感じで、日々を生きていることになります。
油断しているさまも表現することも可能な言葉でもあります。
「うかうか」の使い方
次の項目においては、「うかうか」の使い方を取り上げます。
「うかうか」を使うときは、基本的に良い意味では使われないということは押さえておくと良いでしょう。
詳細は、気分が浮ついているときや、不注意がある際や、時に流れにそのまま流されていることです。
「うかうかしていたからか、スリにあってしまったようだ。財布が見当たらない」
「うかうかしている暇はない。新しいビジネスを生み出さねば」
「うかうか」を使った例文
続いて「うかうか」を使った例文を書いていきます。
・『社員がうかうかしているので、気を引き締めたい』
・『うかうかして友達と話をしていたら、授業が終わっていた』
・『うかうか生きている人間は、腐るほどいる』
・『うかうかしていると、人からも信用されない』
・『娘がうかうかしているので、何とか説得してみたい』
「うかうか」の類語
「うかうか」の類語を取り上げます。
「うかうか」の類語は、「気が緩んでいる」や「ぬるま湯で暮らす」、「ゆったりしている」です。
意味は、楽観的であり、緊張感などがないさまになります。
「うかうか」の対義語
この項目においては、「うかうか」の対義語を解説していきます。
「うかうか」の対義語は、検索したところ見つけることはできませんでしたが、考えることで作りだすことは可能でした。
それは、「緊張している」や「気が引き締まる」です。
意味として、緊張感が伴い、気をしっかりと持っていることになります。
「おちおち」の意味
ここでは「おちおち」の意味をご説明致します。
「おちおち」の場合は、表現文章の後方に否定文を伴うことが前提で、落ち着いている、安心した、となるのです。
分かりやすくかきますと、「落ち着かない」「安心しない」などの表現となります。
「おちおち」の使い方
続きましては、「おちおち」の使い方を解説していきます。
「おちおち」を使うときとしては、安心や安定ができないとき、ソワソワして落ち着かないときに使っていきます。
使い方を取り上げます。
「いつ依頼が舞い込んでくるか、分からないので、おちおちパソコンをシャットダウンすることもできない」
「コロナ感染が怖いので、おちおちマスクを取ることもできないのだ」
「おちおち」を使った例文
この項目においては、「おちおち」を使った例文を書きます。
・『この学校は、生徒の質が悪いので、おちおちしていられないのだ』
・『急患が来る可能性があるので、おちおち仮眠もできないのだ』
・『ハイパワーのエンジンですので、おちおちドライブを楽しむことは無理な車だ』
・『海外ではテロが多発しているので、おちおちイベントなどには参加できません』
・『時代の流れは早いです。よって、おちおち自分の立場に胡坐をかくことはできません』
「おちおち」の類語
続いて「おちおち」の類語を説明します。
「おちおち」の類語は、「おおらか」や「のんびり」、「ぼんやり」です。
意味としては、細かいことなどは気にしないことや、動作などがゆっくりしているさま、何も考えずにボーッとしていることになります。
「おちおち」の対義語
最後に「おちおち」の対義語を取り上げてみます。
「おちおち」の対義語として考えられるのは、「心配」(しんぱい)や「不安」(ふあん)になります。
意味は、気が気でない事と落ち着かない様子です。
まとめ
まとめとして、「うかうか」とは、気がゆるみ過ぎ、注意などが行き届いていないことです。
また、目的なく、ただ生きていることも表現できます。
「おちおち」の場合は、文章や表現の後方などに、否定を伴った上で、落ち着いて、安心です。
実際に書いてみますと、「落ち着かない」「安心できない」「安定していない」になります。