この記事では、「湯婆婆」と「銭婆」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「湯婆婆」とは?
「銭婆」の妹が「湯婆婆」【ゆばーば】といいます。
胸元にイボがあったり、意地悪そうな顔に劣等感を持ち、性格が少し捻くれている人です。
鼻は鷲鼻で、口の周りはシワだらけの顔に、両目の真ん中には大きなピンクのホクロが1つあるといった顔は性格の悪さが出ています。
髪の毛は江戸時代の女性が結っていた髪型に似ていて、中心で白髪の毛を一つに結んでいます。
まつ毛は長く、瞼は紫色のアイシャドウを塗っているのも印象的です。
耳には金色の丸い大きな装飾品を付けているのが「湯婆婆」の姿になります。
「銭婆」とは?
「湯婆婆」の姉が「銭婆」【ぜにーば】で、胸元に4つのイボがあります。
顔は妹にそっくりで、ほとんど見分けが付きません。
ただ、穏やかで人の話に耳を傾ける性格の良い魔法が使えるお婆さんでもあり、普段は魔法を使わないと心がけています。
静かな田舎の暮らしを愛し、西洋の焼き菓子を食べるお洒落な人です。
しかし、怒ると目くじらを立てて、凄い剣幕で怒りをあらわにします。
近代的なものは極力使わずに、編み物は手で編む優しい人です。
また、千尋の良き理解者ですが、坊という子供とは一緒に暮らしてはいません。
「湯婆婆」と「銭婆」の違い
「湯婆婆」と「銭婆」の違いを、分かりやすく解説します。
油屋で大金を稼ぐ欲張りな経営者であり、坊に強い愛情を注ぐお婆さんです。
主人公の千尋の口をふさいでしまったり、両親を豚に変えるなど意地悪な行為します。
それでいて問題が起きれば前に進んで解決したり、目的をかなえるためにはとことん集中して取り掛かるといった徹底ぶりを見せるやり手なのです。
仕事で成果をあげれば恥ずかしがらず、全力で褒めます。
もう一方の「銭婆」は、妹に顔がそっくりの双子の姉で、性格の良いお婆さんとして対照的に描かれている登場人物です。
また、妹が大勢の従業員を雇うやり手の女社長として油屋を経営するのに対して、姉は静かな田舎で独り暮らしする穏やかな生活を送ります。
まとめ
性格も生活においてもまったく対照的な双子を2人ご紹介しました。
彼女たちの違いをもっと深堀してみたいときは、映画・千と千尋の神隠しを見てみるといいでしょう。