「峡谷」と「渓谷」の違いとは?分かりやすく解釈

「峡谷」と「渓谷」の違いとは?違い

「峡谷」「渓谷」はどちらも山に見られる地形ですがどのような違いで区別されているのでしょうか。

今回は、「峡谷」「渓谷」の違いを解説します。

「峡谷」とは?

「峡谷」とは、「崖に挟まれた深い地形」を指す言葉です。


「峡谷」の使い方

切り立った崖に両側を挟まれた細長く深い谷の地形を指します。

両側を挟む崖は登ることが難しい断崖絶壁に近い切り立った地形で全体的に幅が狭く細長く底に向かって伸びるような谷の地形に対して用いる表現です。

谷底はとても狭く平らな部分は限られています。

両サイドを崖に挟まれているので見晴らしはよくありません。


「渓谷」とは?

「渓谷」とは、「崖に挟また底に水が流れる地形」を指す言葉です。

「渓谷」の使い方

山の中には山頂に降った雨がふもとに向かって流れる過程で生じた川が何本も流れています。

川の中には山の中にある谷筋を通って流れるものが多く、水の流れが谷底の土や岩をさらって押し流し谷底の面積を広げます。

両側を崖に挟まれた谷間のうち底に川が流れる地形を指す言葉が「渓谷」です。

谷底は水の流れによって押し広げられ平野を形成していることもあります。

「峡谷」と「渓谷」の違い

「峡谷」「渓谷」の違いは「水の流れ」です。

どちらも山の中などに見られる切り立った崖に挟まれた谷の地形を指す言葉で谷底が狭く水の流れは見られないのが「峡谷」で、谷底に水の流れがある地形を「渓谷」といいます。

「峡谷」「峡」には「両側を高い地形に挟まれている場所」という意味があり「渓谷」「渓」には「水の流れる場所」という意味があります。

それぞれの言葉が地形の特徴を表すことからもわかるように水の流れの有無が「峡谷」「渓谷」を分ける基準です。

「峡谷」の例文

・『峡谷に降り立つ』
・『峡谷の自然を観察する』

「渓谷」の例文

・『渓谷沿いに歩く』
・『渓谷に流れる川を渓流という』

まとめ

「峡谷」「渓谷」は明確な基準で使い分けられます。

混同しやすい言葉なので基準を正しく知っておきましょう。

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