鶏肉料理における日米決戦?
この記事では「唐揚げ」と「フライドチキン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「唐揚げ」とは?
近年では訪日外国人にも人気のメニュー。
鳥の骨なしモモ肉を使ったものがメジャーですが、コストパフォーマンスに優れるむね肉や静岡で食べられる様なマグロやカジキの唐揚げ、厳冬期の名物料理ワカサギを使った唐揚げなど使われる素材の種類は多彩。
基本的には素材に下味をつけます。
香辛料や調味料を入れた調味液に素材を漬け込んで、素材を柔らかくしたり、臭みを消すための工夫をして美味しく食べるための手法だと言っていいでしょう。
「フライドチキン」とは?
文字通り鶏肉を揚げたもの、衣の部分に味をつけてあるのが特徴だと言えるでしょう。
大手チェーン店である『ケンタッキーフライドチキン』の味=フライドチキンで捉えられる事も多いといえるでしょう。
骨付き肉を揚げる必要があり、日本の一般家庭ではなかなか敷居が高いといえます。
実際に日本の食卓やお弁当のおかずとして登場する場合には唐揚げ風のフライドチキンがほとんどだと言えるでしょう。
「唐揚げ」と「フライドチキン」の違い
「唐揚げ」と「フライドチキン」の違いを、分かりやすく解説します。
唐揚げは“料理方法”を指します。
フライドチキンは鶏肉を使った揚げ物“料理名”だと言っていいでしょう。
例えば唐揚げの場合には静岡で食べられる「マグロの唐揚げ」や太平洋戦争後の日本の食糧難の時期に人気メニューだったとされる「くじらの唐揚げ」など様々な素材が使われます。
また硬い肉や臭みの残る肉を美味しく食べるための知恵が盛り込まれているのも特徴だと言っていいでしょう。
鶏肉の唐揚げであってもモモ肉はポピュラーですが、硬い胸肉を美味しく食べるための技法が盛り込まれています。
また基本的には唐揚げで骨付き肉を使う場合は手羽元を使い、「チューリップ」の呼称で呼ばれる事がほとんどです。
一方でフライドチキンは基本的に骨付きの鶏肉を使い、衣に下味をつけるのが特徴的だと言っていいでしょう。
またフライドチキンは『KFCコーポレーション』の運営する『ケンタッキーフライドチキン』の味をベースに捉えている方も多いと言えます。
日本では家庭で作るより、手間も掛からずコストパフォーマンスに優れるケンタッキーで購入する物と認識されている方が多いのは間違いありません。
まとめ
基本的には唐揚げは肉を調味液や香辛料とともに漬け込んで下味をつけてから調理します。
一方でフライドチキンは衣にハーブやスパイスを入れたものをつけて揚げたものです。
別の観点で見れば唐揚げは料理方法だと言えるでしょう。
素材は鶏肉に限らず、マグロやワカサギ、野菜や加工食品など多彩。
一方のフライドチキンは鶏肉のみを指す料理名だと言っていいでしょう。
また骨付き肉を使うのも特徴的。
訪日外国人旅行者が唐揚げで驚くのは骨がついていない鶏肉料理であるのは有名な話です。