この記事では、「取り壊し」と「解体」の違いを分かりやすく説明していきます。
「取り壊し」とは?
「取り壊し」は「とりこわし」と読みます。
意味は「建物など大きなものの形を崩して失わせること」です。
重機などを使って元の形を損なわせて、排除することを表します。
「取り壊し」の言葉の使い方
「取り壊し」は動詞「取り壊す」の連用形が名詞化した言葉で、「取り壊しが決まる」「取り壊し作業」などと使われます。
「取り」は動詞「取る」の連用形で「手に持つ」「手を働かして何かをする」「そこにある不用のもの、余分なものを除き去る」という意味、「壊し」は「物に力を加えてもとの形を崩したり、失わせたりする」という意味、「取り壊す」で「不要なものに力を加えて元の形を崩し除き去ること」になります。
「解体」とは?
「解体」は「かいたい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「まとまっているもの、組み立ててあるものをばらばらにすること」という意味です。
2つ目は「組織の機能を失わせて散らばすこと」という意味です。
3つ目は「身体を解剖すること」という意味です。
「解体」の言葉の使い方
「解体」は名詞として「解体する・した」「車両の解体」などと使われます。
「解」は「と(く)」とも読み「一つにまとまったものを別々に分ける」という意味、「体」は「からだ」「組み立てた形や組織」という意味、「解体」で「一つに組み立ててある形や組織をバラバラに分けること」になります。
「取り壊し」と「解体」の違い
「取り壊し」は「不要なものに力を加えて元の形を崩し除き去ること」です。
「解体」は「一つに組み立ててある形や組織をバラバラに分けること」です。
「取り壊し」の例文
「取り壊し」の例文は以下の通りです。
・『ビルの取り壊し作業を開始する』
・『古い家屋を取り壊して建て直す』
「解体」の例文
「解体」の例文は以下の通りです。
・『車を解体してパーツにする』
・『宗教組織が解体する』
まとめ
今回は「取り壊し」と「解体」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。