塗装業の人たちは常に何種類かのブラシを持ち歩いているがその中に「ラスター刷毛」と呼ばれる種類のものがあります。
それでは、この「ラスター刷毛」とはどういう意味でしょうか。
また、「ダスター刷毛」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「ラスター刷毛」と「ダスター刷毛」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ラスター刷毛」とは?
「ラスター刷毛」とは、塗装用のブラシのひとつですが、一般的には塗装自体ではなく、塗装面を掃いて綺麗にするために使われている特殊なもののことを言います。
刷毛の部分は、多くは豚毛で、長く幅が広いのが特徴です。
「ラスター」とは英語の「luster」のことで、艶や輝きを与えるという意味の言葉から来ています。
「ダスター刷毛」とは?
「ダスター刷毛」とは、先述の「ラスター刷毛」と同様に塗装自体ではなく、塗装面の埃などを取り払う目的で使用されるものです。
「ダスター」は「duster」のことで、ゴミを取り払うものという意味の英語から来ています。
この「ダスター」という言葉は、テーブルなどの表面をきれいに拭くための布に対する呼称としても用いられています。
「ラスター刷毛」と「ダスター刷毛」の違い
「ラスター刷毛」と「ダスター刷毛」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、一般的には塗装の準備に使用される、大型で固い毛のブラシのことであるのは同じです。
呼び方は2種類ありますが、それが指すものは前述のように全く同じものです。
関東の業者と関西の業者によって違う言い方であるという見方もあります(関東がラスター)が、実際には関東でもどちらも使われており、どちらかというとそのコミュニティの中のベテランの職人がどう呼んでいたかが伝わっているようです。
まとめ
この記事では、「ラスター刷毛」と「ダスター刷毛」の違いを、解説してきました。
塗装を行う刷毛の中にはこのように実際に塗装に使わないものもあるというのは興味深いでしょう。