この記事では、「ピオーネ」と「ニューピオーネ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ピオーネ」とは?
ピオーネは1957年に誕生した黒系のぶどうの品種で、巨峰とカノンホール・マスカットを交配させたものです。
ピオーネの名前の由来はイタリア語の「Pione」で、「開拓者」という意味があります。
粒が大きく糖度も高くて甘みが強いのが特徴です。
日本ではぶどうというと巨峰の人気が高かったのですが、それに並ぶ人気を集めています。
果皮は硬いので、剥いてから食べるのが一般的です。
「ニューピオーネ」とは?
ニューピオーネとは、ピオーネにジベレリン処理を施して種なしにしたぶどうのことをいいます。
ジベレリン処理とは、ジベレリンという植物ホルモンを使って行う処理です。
ぶどうの房をジベレリン液に浸すと受粉しなくても実がなります。
そのため種のないぶどうが出来上がりますが、房を一つ一つジベレリン処理するので手間がかかります。
ニューピオーネは種がないので食べやすく、ケーキなどのスイーツにも加工しやすいという特徴があります。
「ピオーネ」と「ニューピオーネ」の違い
ピオーネとニューピオーネの違いは、種があるかどうかにあります。
種があるのがピオーネで、種がないのがニューピオーネになります。
ピオーネにジベレリン処理を施したものがニューピオーネで、ピオーネよりもその分栽培するのに手間がかかります。
ニューピオーネは岡山県で生まれたもので、岡山県ではピオーネではなくニューピオーネとして生産しているものがほとんどです。
ピオーネとニューピオーネは元々同じ品種ですから、味に違いはありません。
種のないニューピオーネの方が食べやすいです。
まとめ
ピオーネにジベレリン処理を施して種なしにしたのがニューピオーネです。
ニューピオーネの方がピオーネよりも食べやすくケーキなどにも加工しやすいですが、栽培するのに手間がかかります。