「伏流水」と「湧き水」はどちらも天然の水を表す言葉です。
2つの水はそれぞれどのような水で何が違うのでしょうか。
今回は、「伏流水」と「湧き水」の違いを解説します。
「伏流水」とは?
「伏流水」とは、「砂礫層に浸透して流れている地下の水」を指す言葉です。
「伏流水」の使い方
地下を流れている地下水のうち地表を流れる河川との関係が特に強いものを指します。
一般的には地下を流れている水のうちやがて河川に流れ出てて川の水になる水を表す言葉です。
山の麓は山に降り地面に浸透した雨水が集まりやすいため「伏流水」が多い地域になっています。
比較的水質の良好な水が多く上水道の源として利用されることが多い水です。
「湧き水」とは?
「湧き水」とは、「地面から湧き出している水」を指す言葉です。
「湧き水」の使い方
自然状態で地中から地表へと湧き出している水のことで、地表に水が現れている状態なので容易に組み上げて利用できます。
雨水や雪解け水などが地下に染み込みたまった地下水は地表との距離や地形、地層の構成や圧力などさまざまな条件が揃うと地表に「湧き水」が湧き出します。
水量は場所によって異なり染み出す程度でしか湧き出さないこともあれば豊富に湧き出して川や池を形成する場合もあります。
「伏流水」と「湧き水」の違い
「伏流水」と「湧き水」の違いは「水の状態」です。
地下の砂礫層にたまっている地表からは見えない水が「伏流水」で、地下にたまっている水が地表へと湧き出した状態の水が「湧き水」です。
「伏流水」は地下水の一種なのでそのままでは直接水を使えないのに対し「湧き水」は水が地表に湧き出ているのでそのまま汲んで使えます。
「伏流水」の例文
・『この辺りは伏流水が豊富な地域だ』
・『富士産の麓でとれた伏流水は美味しい』
「湧き水」の例文
・『湧き水を汲む』
・『水を確保するために山中で湧き水を探す』
まとめ
「伏流水」と「湧き水」は水がどのような状態にあるのかで区別されます。
同じ天然の水をさす言葉でも全く違う状態の水なのでそれぞれの状態を正しく知っておきましょう。