知名度は天と地の差、効き目は同じ?この記事では、「サンポール」と「ネオナイス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「サンポール」とは
『日本電酸工業株式会社』こと『サンポール』社が開発したトイレ用洗剤の商品名です。
1950年代はトイレの洗剤といえば塩酸が主流の時代。
1960年代に登場した同商品は革命的な商品となりました。
塩酸は今でも扱いに厳しいですが、当時から薬局でしか買えないうえに服にかかれば服は溶けるなど危険なのは既知の通り。
手軽に入手できて安全かつ効果も抜群な同商品は爆発的な人気を呼びました。
「ひとかけみこすりサンポール」のCMは昭和世代の方ならば誰もが知っているフレーズでしょう。
1990年に大日本除虫菊こと『金鳥』社に吸収合併。
現在の商品名は金鳥のKがついた「サンポールK」になっています。
「ネオナイス」とは?
東京都千代田区に本社を置く『フマキラー株式会社』の販売している酸性トイレ用洗剤です。
いわゆる酸性トイレ用洗剤の後発品として同社のロングセラー商品となっています。
販売名は「NEOナイス」です。
「サンポール」と「ネオナイス」の違い
「サンポール」と「ネオナイス」の違いを、分かりやすく解説します。
かつての「サンポール」は塩酸が10%、硫酸が10%含まれる強力な商品でしたが、既に60年代半ばのリニューアルで塩酸9. 5%へと移行し現在に至ります。
一方「ネオナイス」は発売時から塩酸9. 5%の配合でした。
成分としては界面活性剤に陽イオン界面活性剤で第四級アンモニウム塩を前者は使用。
後者はポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルを使っています。
実はこの違いは大きいものがあり「サンポール」は酸とマイナスイオン・ダブルの力でトイレの黄ばみや尿石を落とす事をセールスポイントにしています。
まとめ
サンポールは酸系トイレ用洗剤として元祖的存在。
元々は金属のさび落としに使われる強力なものでしたが、60年代のリニューアルで塩酸9. 5%へと落ちつきました。
また現在の「サンポール」は「サンポールK」であり、陽イオン界面活性剤を使いマイナスイオンの効果が付与されています。
「ネオナイス」は後発の類似商品にあたり、容器の色もサンポールを意識しての緑である事なのは間違いないでしょう。
希望小売価格は「サンポール」は「ネオナイス」の2倍強。
それに伴いパッケージも後者は至ってシンプルです。
効果についてはマイナスイオンの付与による相乗効果が前者には期待できます。
後者はロングセラー商品で想定内の効果はあると思われますが、所謂類似品の域から出ないと言えるでしょう。