この記事では、「カシミヤ」と「モヘア」の違いを分かりやすく説明していきます。
「カシミヤ」とは?
カシミヤヤギから取れる動物繊維とその繊維から作られている毛織物のことをいいます。
カシミヤヤギは中国やモンゴル、イラン、インドなどの山岳地方におり、インド北部にあるカシミール地方が名前の由来となっています。
カシミヤヤギ1頭からとれる繊維の量は少なく、とても貴重です。
セーター1枚を作るのに、4頭分の毛が必要とされます。
そのため値段も高く、繊維の宝石と呼ばれることもあります。
カシミヤは保温性に優れており、セーターやジャケット、スカート、マフラー、コート、帽子など冬物の衣料に用いられます。
「モヘア」とは?
アンゴラヤギからとれる動物繊維とその繊維から作られている毛織物のことをいいます。
アンゴラヤギはトルコのアンゴラが原産です。
アンゴラは現在、アンカラと呼ばれる都市になります。
トルコやアメリカ、南アフリカなどが主な生産地として挙げられます。
モヘアは光沢があり、毛足は長いです。
通気性に優れており、保温性もあります。
フワフワとした質感で、ニットやスーツなどによく使われています。
モヘアは毛が抜けやすいのがデメリットで、ウールなどの繊維と混ぜて使うこともあります。
「カシミヤ」と「モヘア」の違い
カシミヤもモヘアもヤギからとれる動物繊維ですが、ヤギの種類に違いがあります。
カシミヤはカシミヤヤギからとれるもので、モヘアはアンゴラヤギからとれるものになります。
どちらも保温性がありますが、より保温性に優れているのはカシミヤです。
また、通気性に優れているのはモヘアになります。
それからモヘアの方がカシミヤよりも光沢があります。
まとめ
カシミヤはカシミヤヤギから取れる動物繊維で、モヘアはアンゴラヤギからとれる動物繊維です。
保温性に優れているのがカシミヤで、通気性に優れているのがモヘアになります。