この記事では、「晴耕雨読」と「悠々自適」の違いを分かりやすく説明していきます。
「晴耕雨読」とは?
「晴耕雨読」は「せいこううどく」と読みます。
意味は「自然に逆らわず、その時の状況に身を任せて自由に暮らすこと」です。
仕事や人間関係に煩わせることなく、働くべき時に働き、そうでない時にはゆっくり休み、ストレスを溜めず生活する様子を表します。
「晴耕雨読」の言葉の使い方
「晴耕雨読」は「晴れた日に田を耕し、雨の日は読書すること」という意味の四字熟語です。
由来については明確ではありませんが、中国の三国時代に活躍した「諸葛亮(しょかつりょう)」という軍師の生活ぶりが由来とされる説があります。
諸葛亮は、若い頃田舎に引きこもり、毎日自ら田を耕し、粗末な家で書物を読みながら時機が来るとを待っている」という内容の文章があります。
ここから「時間を気にせず自由気ままに働いたり遊んだりして暮らすこと」という意味で使われる様になったとされています。
「悠々自適」とは?
「悠々自適」は「ゆうゆうじてき」と読みます。
意味は「人のことに煩わされることなく、自分の好きな様にのんびりと暮らすこと」です。
周囲の余計なことに巻き込まれず、自分のペースでゆったりと過ごす様子を表しています。
「悠々自適」の言葉の使い方
「悠々自適」は、「ゆったりと落ち着いて、自分の思い通り暮すこと」という意味の四字熟語です。
特に出典はなく、「悠々」は「ゆったりと落ち着いた様子」「自適」は「束縛を受けず心のおもむくままに伸び伸びと楽しむこと」という意味、「悠々自適」で「束縛をうけず、心のおもむくままゆったりと落ち着いて楽しむこと」になります。
こちらの場合は「働く」という意味は含まれていません。
「晴耕雨読」と「悠々自適」の違い
「晴耕雨読」は「時間を気にせず自由気ままに働いたり遊んだりして暮らすこと」です。
「悠々自適」は「束縛をうけず、心のおもむくままゆったりと落ち着いて楽しむこと」です。
まとめ
今回は「晴耕雨読」と「悠々自適」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。