古来日本で歌に詠まれてきた桜の花の違いを解説。
この記事では、「山桜」と「ソメイヨシノ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「山桜」とは?
2つの使い方で使われ、桜の名所奈良の吉野山で時期になると複数の種類の桜の花が開花時期の違いによってグラデーションを奏でます。
事例の様な野生の桜を指す場合と品種としての「ヤマザクラ」、オオヤマザクラやカスミザクラなど11種類の桜の総称として使われる場合が存在します。
「ソメイヨシノ」とは?
いわゆる栽培品種の桜。
父系をオオシマザクラ、母系をエドヒガンに持ち、江戸時代末期に江戸の染井村の植木職人が販売していた事からその名前がついた事で有名。
近年はその起源について諸般の説が海外から唱えられたもの、遺伝子検査の結果、日本発祥である事が明確になりました。
その一方で同種の健康問題についてはあまり知られていないのが現状。
成長は早い反面、人為的な交配の末に誕生したゆえかは不明ですが、特有の病気に弱く短命であり、現在では1991年に誕生したソメイヨシノ系のジンダイアケボノに置き換わりつつあるのが現状です。
「山桜」と「ソメイヨシノ」の違い
「山桜」と「ソメイヨシノ」の違いを、分かりやすく解説します。
「山桜」はその名前の通りに日本の山野に自生している10ないし11品種を指します。
「ソメイヨシノ」は自然交雑説もあるもの人為的な手段を用いなければ増殖できない園芸種である里桜の代表とも言えるでしょう。
それゆえに「ソメイヨシノ」は接ぎ木でしか増殖できず、植生も短命だと言われています。
また近年では同種を親にした代替品種ジンダイアケボノも登場から30年を経過。
このため知らずしらずのうちに耐病性のある同種に置き換わっている場合も多いと言えるでしょう。
まとめ
「山桜」は野生に自生する10ないし11品種の文字通り“山桜”。
「ソメイヨシノ」は自然交雑説もありますが人為的な手段を経ないと増殖できない園芸種“里桜”です。
花の違いや樹皮の違いはそれぞれで近年「ソメイヨシノ」の代替品種として同種を親に持つソメイヨシノ系の里桜ジンダイアケボノでも花の色や大きさが違い、品種ごとに様々だと言っていいでしょう。