この記事では、「山車」と「屋台」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「山車」とは?
山を守るおわす神様が乗るものを「山車」【やまぐるま】と呼びます。
依代の役目を果たす人を乗せる乗り物であり、山のように屋根まで高さがある車を指すわけです。
一番高い部分には立派な鉾【ほこ】が取り付けられていたり、目立つように刀が備わっているのも魅力になります。
使わないときは神社の中に置き、祭りがきたときは外に出して人々が引っ張り、地元を練り歩くのです。
村人が紐で引っ張り、移動しやすいよう車輪が付いているものが主流となっています。
車輪の上にある屋根の下の空間では太鼓を叩いたり、白塗りの人が乗り、神様を陽気にもてなすため踊る場合もあるわけです。
「屋台」とは?
人々が神社に大勢集まる行動により神様へ日頃の感謝を伝えるのが「屋台」【やたい】です。
車輪は付いていませんが、布やナイロン製の屋根や壁などは折り畳めば車に載せられます。
骨組みとなるスチールや鉄柱も組み立て方式は小さくなり、持ち運びが可能です。
「屋台」は縁日やお盆といった期間に神社の境内や広場で焼き鳥やカステラ、わたがし、かき氷など飲食物を提供します。
他にもゲームして景品を貰う店やうちわ、お面を売って設営するわけです。
元々は棒手振りという行商人が野外で露天を開き、長屋の人々へ食べ物を売ったことに由来しています。
「山車」と「屋台」の違い
「山車」と「屋台」の違いを、分かりやすく解説します。
山の中におわす神様を楽しく招待するため白塗りの子供や大人が笛を吹いたり、太鼓を陽気に叩いて音を奏でるといった行動でもてなすのが「山車」です。
この人たちは依代として神様のように崇められる役目があり、地域によっては男の子だけであったり、人形が担います。
また、法被を着てさらしを巻き、勇ましく屋根に乗っていかに落ちず最後まで乗っていられるか競うだんじり祭りでも「山車」が使われているわけです。
もう一方の「屋台」は布や柱、台を短時間で揃えて、玩具や食べ物、飲み物を提供する露天が開ける店を指します。
折り畳めば車に載せて、すぐに違う場所へ持ち運びができるのが魅力です。
夜は照明で明るくした「屋台」は風情があり、人々の目を楽しませます。
まとめ
野外の道路や広い場所に屋根が付いた車を走らせたり、飲食物やおもちゃを提供するかの違いがあります。
祭りを目の前で見たり、動画で異なる点を比べてみるのも楽しい発見になるでしょう。