この記事では、「歌集」と「詩集」の違いを分かりやすく説明していきます。
「歌集(かしゅう)」とは?
「歌集」とは、「和歌を集めた本」や「歌曲や歌謡曲などを集めた本」を意味する言葉です。
「和歌(わか)」は「漢詩」に対する日本の歌、「やまとうた」を意味しています。
「歌曲(かきょく)」や「歌謡曲(かようきょく)」は、いわゆるアーティストなどが歌う「歌(=ソング)」のことを差しています。
「歌集」の使い方
「歌集」は名詞として使われています。
「詩集(ししゅう)」とは?
「詩集」とは、「詩を集めた本」を意味する言葉です。
「詩(し)」は「文学様式の一種であり、自然や人事などから受ける感動などを、リズムをもつ言語形式で表現したもの」であり、内容によって「叙事詩(じょじし)」や「叙情詩(じょじょうし)」、「劇詩(げきし)」に分類されます。
「詩集」の使い方
「詩集」は名詞として使われています。
「歌集」と「詩集」の違い
「歌集」は「和歌を集めた本」や「歌曲や歌謡曲などを集めた本」のことであり、「詩集」は「詩を集めた本」を意味する言葉でした。
集めた対象が和歌や歌曲なのか詩なのかに、2語の違いがありました。
「歌集」の例文
・『挨拶の言葉として、引用するのに相応しい和歌を歌集からピックアップした』
・『歌が好きな祖母へのプレゼントとして、昔の歌集を贈ろうと思っている』
・『アーティストの活動10周年を記念した歌集が発売された』
「詩集」の例文
・『世界各国の詩人たちの作品が収められている詩集を購入した』
・『彼は時間を見つけては、好きな詩人の詩集に読みふけっているようだ』
・『文学が好きな彼女はいつのカバンに詩集を入れて、持ち歩いている』
まとめ
「歌集」は「和歌を集めた本」や「歌曲や歌謡曲などを集めた本」を意味する言葉であり、対して、「詩集」は「詩を集めた本」を意味する言葉でした。