この記事では、「修験者」と「山伏」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「修験者」とは?
あえて過酷な山の中に入って、辛いと感じる厳しい修行して悟り開いた人を「修験者」【しゅげんしゃ】といいます。
気温が低く、急に激しい雨風が吹き付ける環境に身を置くため山に籠り、修行するのです。
仏教では、少しでも神仏に近づき、仕えるよう人間社会から離れ、神秘的呪法を習得します。
このように、自然の中で修行すると人間にはない呪術を身に付けて、開祖する山岳信仰する日本独自の修行であり、ときに「山伏」といった呼び方をするわけです。
「山伏」とは?
山に伏す「山伏」【やまぶし】は、神や仏のように感じる山に入り、岩や石、滝、崖、木を拝むため移動しながら山の中を歩いたり、走って自然が持つ力を得て自分の力を向上させます。
修行では人間が持つ能力を高めるためほら貝を吹いたり、座禅を組む、呪術を身につけるのも「山伏」の活動の一つです。
日本には2000m級の「山伏岳」があり、笹が生えていて、安倍川がある環境になります。
そんな山に宿る神霊を己に取り入れる修行は中世以降よく行われてきました。
主に、仏教の一派である修験宗とも呼ばれている修行するのが「山伏」になります。
「修験者」と「山伏」の違い
「修験者」と「山伏」の違いを、分かりやすく解説します。
山岳信仰の一つであり、神と通じた力得た者を「修験者」といいます。
悟りを我がものにするため入山し、質素で過酷な暮らしするのです。
修験の法流には天台宗系と真言宗系の2つがあり、大きな石の上を歩いたり、寺社を巡ります。
日本での聖地は葛城の峰々で、「修験道の聖地として悩み多き人々を救う修行する場所です。
もう一方の「山伏」もまた「修験者」のように修行者を指す呼び方であり、神と仏と考える山を崇めるため自然に触れながら拝むため様々な場所を巡ります。
主に、厳しい修行するため山や野原に己の身を伏す修行した者を日本では多くの人が「山伏」と呼ぶわけです。
まとめ
ほとんど似ている呼び方ではありますが、より山の中に身を伏せる者を「山伏」と呼びます。
「修験者」とどのような点が違うか、さらに深堀してみるのもいい学習方法となるでしょう。