この記事では、「生ハム」と「ハム」の違いを分かりやすく説明していきます。
「生(なま)ハム」とは?
「生ハム」とは、「豚のもも肉を乾燥、熟成を経て加工した食品」を意味する言葉です。
したがって、「生」とありますが、「生ハム」は生肉ではなく加工された肉のことを指しているのです。
ではなぜ、「生ハム」という名が付けられたのかというと、後述する通常の「ハム」とは違う工程で加工されているからではないかと言われています。
「生ハム」の歴史は古代ローマ時代にまで遡ります。
豚肉の後ろ足を長期間塩漬けにし、低音で燻し、乾燥させたりすることで長期間の保存が可能な保存食として作られていたそうです。
「生ハム」と聞くと、スーパーなどでスライスされて売られているものをイメージする人がほとんどではないでしょうか? しかし、「生ハム」の本場であるスペインでは骨付きのまま売られている「生ハム」があり、骨付きのままの「生ハム」は「原木」と呼ばれています。
「ハム」とは?
「ハム」とは、「湯煮などで加熱加工した食品」を意味する言葉です。
「ハム」の語源である“ham”は本来「動物、とりわけ豚のもも肉」という意味でしたが、後に「豚のもも肉を塩漬けにした加工食品」を指して使われるようになりました。
したがって、日本以外では「豚肉を塩漬けにして加工した食品」や、類似品を指して「ハム」や「ベーコン」と呼称されています。
「生ハム」と「ハム」の違い
「生ハム」は「豚のもも肉を乾燥、熟成を経て加工した食品」のことであり、「ハム」は「湯煮などで加熱加工した食品」を意味する言葉です。
日本では一般的に、加熱加工したものが「ハム」、加熱加工を経ていないものが「生ハム」として扱っています。
また、「生ハム」は塩抜きをしますが、「ハム」よりも多くの塩を使っている点にも違いがあります。
まとめ
「生ハム」と「ハム」は加熱加工を経ているか経ていないかという点に主な違いがありました。
日本では上記の解釈で区分されていますが、国外では「豚肉を塩漬けにして加工した食品」や、その類似品は総じて「ハム」と読んでいます。