この記事では、“object”と“subject”の違いを分かりやすく説明していきます。
「object」とは?
“object”の主な意味は3つです。
1つめは、知覚の対象となる物です。
感覚器官を使って認識できるものという意味になります。
目の前にコップがあります。
コップがあるとわかるのは、目という感覚器官に光が入り、脳に信号が伝わって、脳が信号を処理するからです。
こうして、物を認識することができます。
この認識できる対象となる物のことを指しています。
2つめは、関心の対象です。
心をひかれるもの、注意の対象となるものという意味になります。
ある男子学生は、同じ学校の女子生徒たちに注目されていました。
女子生徒たちにとって、この男子学生は関心の対象といえます。
3つめは、行動の対象です。
何かを実現しようと目指す事柄という意味になります。
○○大学に合格すると決めていたとします。
この場合は、「○○大学に合格する」が目的・目標といえます。
「object」の使い方
知覚・関心・行動の対象になるものという意味で使用をします。
この意味では“object”だけで使用せず、“moving object”などのように他の語と一緒に使われます。
「subject」とは?
“subject”の主な意味は4つあります。
1つめは、支配の対象です。
人や物事に影響を与えて、思いのままに動かすもの、臣下・家来・国民といった意味になります。
2つめは表現の対象です。
意思や感想などを示すことは表現の一つといえます。
たとえば、映画を観て、その感想を友人などと話し合ったとします。
これは感想を表現しているといえます。
“subject”は表現することではなく、その対象となるもののことを指しているので、話題・テーマ・主題といった意味になります。
3つめは、勉学の対象です。
勉学の対象となるものには、数学・国語・理科などがあります。
これらをまとめて科目といいます。
4つめは、実験の対象です。
人の場合は被験者といい、動物の場合は実験動物といいます。
「subject」の使い方
支配・表現・勉学・実験の対象になるものという意味で使用をします。
この意味では“subject”だけで使用せず、“experimental subject”のように他の語と一緒に使われます。
「object」と「subject」の違い
何かの対象という意味が似ている2つの言葉ですが、対象となるものに違いがあります。
“object”が対象とするものは、知覚・関心・行為です。
物体、~的、目的、目標のことをいいます。
一方、“subject”が対象とするものは、支配・表現・勉学・実験です。
臣下、国民、話題、テーマ、科目、被験者などのことをいいます。
まとめ
2つの言葉は何かの対象という意味が似ているのですが、それぞれが指す対象が違います。
対象が違えば、言葉の使われ方も違います。