革製品にはさまざまなタイプのものがあります。
そのなかで、表面が滑らかで手触りもよいもののことを「スムースレザー」と言います。
それでは、この「スムースレザー」とはどういう意味でしょうか。
また、「ナッパレザー」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「スムースレザー」と「ナッパレザー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「スムースレザー」とは?
「スムースレザー」とは、英語の「smooth leather」をカタカナ表記したもので、一般的な牛革で、表面が滑らかになっているもののことを指す言葉です。
極めてオーソドックスなものなので、周りにある革製品の多くはこの「スムースレザー」だと言っても過言ではないでしょう。
「ナッパレザー」とは?
「ナッパレザー」とは、英語の「nappa leather」をカタカナ表記したもので、元々は羊や山羊などの皮をタンニンでなめして柔らかく丈夫にしたもののことを言います。
元々はアメリカのナッパで行われた製法が世界的に広がったと言われています。
やわらかいので、手袋や薄手のコートなどに使われることが多いものです。
「スムースレザー」と「ナッパレザー」の違い
「スムースレザー」と「ナッパレザー」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、革のタイプの名称であり、表面がなめらかであることは同じですが、そもそも何の革かも違い、さまざまな違いがあります。
最も大きな違いは、何の革かということですが、「スムースレザー」は一般的には牛革ですが、何かは問われません。
それに対して、「ナッパレザー」は前述のように羊や山羊の革のことです。
もうひとつ大きな違いはやわらかさです。
「スムースレザー」は普通の革なのである程度の硬さがあるりますが、「ナッパレザー」はかなり柔らかく、しなやかなのですが丈夫でもあります。
そもそも、「スムースレザー」は表面の加工の仕方の話なので、比較されるのは「シュリンクレザー」とか「スエード」などになりますが、「ナッパレザー」は原料と製法を表したものなので、「コードバン」などと比較されるべきものなので、同じレベルで比較することは本来はありません。
まとめ
この記事では、「スムースレザー」と「ナッパレザー」の違いを、解説してきました。
この2つは、革の種類ですが、日常的に使われている革のタイプにはさまざまなものがあるので、この機会に周りを見回してみるのも良いでしょう。