この記事では、「帰還」と「帰投する」の違いを分かりやすく説明していきます。
「帰還」とは?
「帰還」とは遠くに行っていた人が帰ってくることです。
特に軍人や兵士として戦場に行っていた人が、基地などの拠点あるいは故郷に帰ることを指して使います。
また行方不明になっていた人が帰ってきたことに関しても使われるので、意味合い的には無事に帰ってくるかどうかわからない人が帰ってきたことと言い換えることもできるでしょう。
「帰投する」とは?
「帰投する」とは軍艦や航空機などが基地に帰ることです。
軍事行動を一度終わりにして拠点へ帰ることですが、ただ人が帰るというよりは、艦艇や航空機や一つの軍のような戦力を戦場から引き上げさせることを指します。
兵力や戦力と言った軍事的なものを拠点に戻すことを指すので、軍に従事して兵力や戦力になっていた人が故郷に帰ることは指しません。
「帰還」と「帰投する」の違い
「帰還」と「帰投する」の違いを、分かりやすく解説します。
戦場に行っていた人が基地や故郷に帰ることが「帰還」で、軍の艦艇や航空機などが基地に帰ることが「帰投する」です。
「帰還」は軍人という人が帰ることを指しますが、「帰投する」は軍の戦力を拠点へ戻すことを指します。
また「帰還」は遠くから人が帰ってくるという意味で使われますが、「帰投する」は現在では軍に関わること以外では使われません。
「帰還」の例文
・『行方不明になっていた邦人が帰還した』
・『徴兵されていった兄が無事に帰還した』
「帰投する」の例文
・『作戦を終えた部隊が帰投する』
・『燃料切れまで戦った航空機が帰投する』
まとめ
軍に関わること以外で使うかどうかの違いもありますが、軍に関わる場面で使われる言葉としては、「帰還」は人が拠点に戻ることを指すのに対し、「帰投する」は戦力が拠点に戻ることを指すというのが主な違いと言っていいでしょう。
また「帰還」は軍人が故郷に帰ることも指しますが、戦力が帰る場所は基地や拠点であって故郷ではないので、帰郷することを「帰投する」とは言いません。