「機転が利く」と「融通が利く」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「機転が利く」と「融通が利く」の違いとは?違い

この記事では、「機転が利く」「融通が利く」の違いを分かりやすく説明していきます。

「機転が利く」とは?

「機転が利く」とは、「状況や状態などに応じてうまく対応することができる」さまや「臨機応変に行動することができる」様子などを示す言い回しです。

「その場に応じた適切な判断をすることができる」あるいは「難しい局面などでもどうにかして乗り越えることができる」などというニュアンスで用いられている文言で、「要領がよい」ないし「頭の切り替えがはやい」などという語句と同様の意味合いで使用されています。


「融通が利く」とは?

「融通が利く」とは、「どんな物事でも上手に処理できる」あるいは「金銭面や経済面などにおいて余裕がある」などという意味合いで使われている文言です。

「うまくことが運ぶようにする」という意味をもつ「融通」という語は、また一方では「必要な物品や金銭などを都合する」などというニュアンスでも用いられている表現になります。


「機転が利く」と「融通が利く」の違い

「機転が利く」「融通が利く」は、どちらの語句も「状況に応じて臨機応変に対処する」または「ことを上手に進める」などという似たような意味をもっている言い回しです。

しかしながら「融通」がもつ「お金には困っていない」などというニュアンスは「機転」には含まれておらず、「気の利いた対応ができる」という意味においてのみ共通している双方の表現と言えます。

「機転が利く」の例文

・『彼女ほどよく機転が利く人は今まで見たことがありません』
・『機転が利くということは頭がとても柔軟であるということです』

「融通が利く」の例文

・『時間に融通が利く仕事なので朝の通勤ラッシュを避けることができます』
・『融通が利くように母にお願いしてみましょう』

まとめ

「機転が利く」「融通が利く」は、いずれの言葉も「場面や状況などに応じて上手に対応する」などという意味合いで使われている文言です。

使用する際にはそれぞれの語句がもっている微妙なニュアンスの違いに注意をしながらうまく使い分けるようにしましょう。

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