この記事では、「スズメバチ」と「オオスズメバチ」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「スズメバチ」とは?
雀ほどの大きさがあることから「スズメバチ」と名づけられた昆虫であり、巣に1箇所だけ穴を開けてそこから出入りします。
ミツバチよりも大型で攻撃性が強く、黒い髪の毛や服に強く反応し、追いかけてくる習性もある昆虫です。
ときに熊や人間といった大型の生き物に集団で襲うほど巣を守る意識が強い昆虫になります。
1匹の女王蜂に対して何十匹もの働き蜂が巣を守り、餌を探しては持ち帰って幼虫を育てるわけです。
このスズメバチ科には67種類がいて、4属に分類されます。
成虫の餌は幼虫の唾液腺から出た糖分と可溶性たんぱく質が含まれる栄養液や樹液、花蜜で、餌がないときは個体を食べてしのぎます。
活動は4月から11月と長く、針で指して毒で攻撃する「スズメバチ」は、働き蜂なら17mm以上、女王蜂は27mmから30mmになり、頭と胸が赤褐色で、腹部と針は黒に成長する昆虫です。
「オオスズメバチ」とは?
性格がかなり荒く、刺激しなくても襲ってくるほど凶暴な蜂を「オオスズメバチ」といいます。
顎がとても大きく、雌蜂は毒針を長く出して相手の皮膚奥にまで差し込んで痺れさせるのです。
巣を作る場所に関しては、四方が狭く、閉鎖的な所や土の中と広範囲になります。
巣の底は人から見えるほどむき出しで、活動時期は梅雨に入る4月から気温が低くなる秋の11月頃まで続き、餌がなくなると他の巣を襲うという貪欲さがある昆虫です。
また、女王蜂の体長は4. 5cmで、働き蜂の体長は最大で4cmにもなる世界で一番大きな蜂になります。
幼虫の餌は芋虫や蛾、カミキリムシで、栄養液を分泌して成虫に飲ませるわけです。
成虫は液や熟れた果実、クヌギの樹液も栄養源としています。
「スズメバチ」と「オオスズメバチ」の違い
「スズメバチ」と「オオスズメバチ」の違いを、分かりやすく解説します。
育室を数万も作る「スズメバチ」は女王蜂が産む卵は雄のみで、健全なうちは他の蜂は産みません。
サイズは女王蜂が30mm、働き蜂が21mmになり、頭と胸は赤褐色、腹部は黒色になっています。
元は旧ローラシア大陸から広い範囲に定着し、東南アジアでは「オオスズメバチ」に進化して生息しているわけです。
雌蜂は6mmもの毒針を出し、相手の皮膚の奥へと刺し込んでは攻撃する「オオスズメバチ」はとても凶暴になります。
分布地は東アジアやインド、太平洋を渡り、米国にまで広く生息する蜂です。
胸は黒く、頭がオレンジと色がはっきりしていて、黒と黄色の縞模様が腹部に出ています。
また、茶色の羽で飛び、腹部を激しく伸び縮みさせる動きを見せる虫です。
まとめ
似ているようでその大きさや攻撃性、色といったところに違いがありますので、画像や資料などで比べてみるといいでしょう。