この記事では、「スッポン」と「スッポンモドキ」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「スッポン」とは?
背中に背負う甲羅の色が緑色である生き物を「スッポン」といいます。
亀の甲羅のように固そうに見えますが、柔らかいのが特徴的です。
日本では自然界に生息する爪が鋭く、性格が荒い個体と、養殖されて食される穏やかなものがいます。
鍋にしたり、エキスを飲むといった食べ方をして、中国でも食用にされてきた生き物です。
ビタミンAやB1、アミノ酸といった栄養が摂れて、食べれば疲労回復ができます。
また、睡眠の質が良くなるグリシンも含み、さらには美容に良いコラーゲンも含む栄養価が高い食材にもなる生き物です。
「スッポンモドキ」とは?
濃い灰色の甲羅を持つ「スッポンモドキ」は一生水中で暮らす生き物です。
甲羅には暗黄色の個体もいたりと個性があり、触ると少し硬さを感じます。
また、よく見ると皴【しわ】や小さな穴が無数にあるのも特徴的です。
顔は丸く、目も大きめで愛嬌があります。
吻端は豚のような鼻孔していることから別名ブタバナガメと呼ばれていて、分布域はニューギニア島やオーストラリアといった場所です。
主に、池や河川、沼といった水がある場所で、泳いで生活しています。
甲長は60cmほどになり、少し盛り上がっていて、生まれてから5年すると甲羅の長さが20cmになり、最長70cm程度になる個体もいる「スッポンモドキ」です。
「スッポン」と「スッポンモドキ」の違い
「スッポン」と「スッポンモドキ」の違いを、分かりやすく解説します。
食用にされる養殖と、自然に育つ「スッポン」の2種類がいます。
人間の手で増やした個体は料亭や旅館といった場所で雑炊や鍋にして、出されるわけです。
栄養価が高いので、日本や中国では滋養を高めるため食されてきました。
顔は小さく、警戒心が強い生き物ですが、「スッポンモドキ」は愛嬌がある丸い目と顔しています。
また、甲羅は暗黄色か灰色で、緑色の「スポッン」よりも少し柔らかいところが違う点です。
鼻が豚の鼻にそっくりで、前の第1と2に爪があり、第3から5までは長い水掻き状になっています。
また、水深が深い場所を好みますが、もう一方の「スッポン」は浅い水中を好み、陸にも出てきては歩くところが違う点です。
まとめ
とても似ている名と姿はしていますが、甲羅の色や顔、生息場所に違いがありますので、専門サイトや資料、動画などで比較してみるといいでしょう。