この記事では、「オオシマザクラ」と「ソメイヨシノ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「オオシマザクラ」とは?
「オオシマザクラ(大島桜)」とは、バラ科サクラ属に分類されている落葉高木の一種のことを言います。
日本固有種で、伊豆大島に多いことから、この名前がつけられました。
樹高は10m〜15mくらいで、紫色の樹皮には横に皮目があります。
「オオシマザクラ」の開花時期は3月〜4月です。
散房花序で5弁花の白色の花が咲きます。
花の径は3㎝〜5㎝程の大輪です。
また、5月〜6月頃に黒紫色の果実がなります。
葉は塩漬けにして、桜餅に使用します。
材は建築材、家具材などに利用されています。
また、花見などで観賞用にもなっています。
「ソメイヨシノ」とは?
「ソメイヨシノ(染井吉野)」とは、バラ科サクラ属に属している落葉高木の一種のことを表しています。
観賞用では日本を代表するサクラです。
「ソメイヨシノ」の原産は日本で、母「エドヒガン」と父「オオシマザクラ」の雑種です。
樹高は10m〜15m程度で、灰褐色の樹皮には横長の皮目があります。
3月〜4月に散形花序で5弁花の花を咲かせます。
花が咲くにつれ、淡い紅色から白色に変わっていきます。
また、5月〜6月に黒く熟す果実(サクランボ)がなりますが、食用には向きません。
「オオシマザクラ」と「ソメイヨシノ」の違い
「オオシマザクラ」と「ソメイヨシノ」の違いを、分かりやすく解説します。
「ソメイヨシノ」は「エドヒガン」と「オオシマザクラ」の雑種です。
また、「オオシマザクラ」の葉の両面は光沢があり、無毛であるのに対し、「ソメイヨシノ」は葉の表面は光沢がありますが、裏面にはまばらに毛が生えています。
「オオシマザクラ」と「ソメイヨシノ」にはこれらのような違いが見られます。
まとめ
「オオシマザクラ」の別称には、「タキギザクラ(薪桜)」、「モチザクラ(餅桜)」などがあります。
そして、「オオシマザクラ」は英語表記では「Oshima cherry」となります。
また、「ソメイヨシノ」には、「ヨシノザクラ (吉野桜)」などの別名があります。
さらに、「ソメイヨシノ」は英語で「Yoshino cherry」と表記します。
今回は「オオシマザクラ」と「ソメイヨシノ」の意味や違いなどについて述べてきました。
「オオシマザクラ」と「ソメイヨシノ」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。