「イナゴ天井」と「竿縁天井」の違いとは?分かりやすく解釈

「イナゴ天井」と「竿縁天井」の違いとは?分かりやすく解釈違い

この記事では、「イナゴ天井」「竿縁天井」の違いを分かりやすく説明していきます。

「イナゴ天井」とは?

イナゴ天井は、いなごてんじょうと読むのが正解な言葉です。

文字で書かれたかの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、直翅目バッタ科の昆虫といった意味を持っているイナゴの文字に、部屋の上部に張られた板という意味を有する天井の文字を付け足す事で成立した言葉となっています。

だからこそイナゴ天井は、天井板を重ねて張る羽重ね張りという方法を用いて張った天井を表すのです。


「イナゴ天井」の言葉の使い方

イナゴ天井は、羽重ね張りを駆使して張られた天井に対して使われる言葉となっています。

竿縁と呼ばれる細い木材を利用して張る方法であり、天井板の重なった部分を連結する木片が、イナゴの形に似ている事からこう呼ばれているのです。


「竿縁天井」とは?

竿縁天井は、さおぶちてんじょうと読むべき言葉となっています。

漢字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、天井板を支えたり装飾のために使用される細長い材といった意味の竿縁の漢字に、屋根裏を隠す等の目的で部屋の上部に板を張ったものといった意味がある天井の文字を加える事で完成した言葉です。

以上の事から竿縁天井は、天井板を竿で支えて張る天井形式の1つを示します。

「竿縁天井」の言葉の使い方

竿縁天井は、竿縁と呼ばれる細長い横木を通しその上に天井板をのせるという形式の天井に対して用いられる言葉です。

一般的な和室の板張り天井に対して、使われている言葉となっています。

「イナゴ天井」と「竿縁天井」の違い

イナゴ天井と竿縁天井の文字表記を見比べると、イナゴと竿縁という文字の違いがある事に気付けるものです。

所がその後に続くのは同じ、天井の漢字であり、文字通り天井の形式を表す点がややこしかったりします。

とはいえイナゴ天井は羽重ね張りという方法を使って張られる天井ですが、竿縁と呼ばれる細長い材を使用するのです。

そのため竿縁を用いて天井を張る、竿縁天井の1種としてイナゴ天井があります。

まとめ

2つの言葉は共に、天井形式を指し示す言葉同士です。

ただしイナゴ天井は、イナゴの形に似た木片と共に、竿縁という細長い材を使用して張られる天井を表現する言葉として使われています。

対する竿縁天井は、竿縁を用いて張る日本建築の一般的な天井形式を示す言葉として用いられているのです。

なのでイナゴ天井は、竿縁天井の1種に含む事が出来ます。

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