この記事では、「もりそば」と「かけそば」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「もりそば」とは?
茹でた蕎麦につゆをかけて食べる料理を「もりそば」といいます。
一度茹でた蕎麦を冷たくなるまで水にさらした後、ザルか蒸篭【せいろ】に盛りて、客へと提供される調理方法を指すわけです。
つゆも冷たいものが出されるため、暑い季節によく出る緬料理でもあります。
好みで擦りおろした山葵【わさび】をつゆに溶いて食べればピリッとした辛味と相まって深みがある蕎麦を楽しめるのも楽しいところです。
蕎麦を盛り付ける容器はザルだけではなく、蒸篭や皿といったものも使われています。
このように、蕎麦を盛るといったところに焦点を当てた料理を指すのです。
「かけそば」とは?
茹でた蕎麦につゆをかけて出される緬料理を「かけそば」といいます。
丼に蕎麦を入れてから温めたつゆをかけた状態で出されるため、店では寒い季節の方がよく出る料理です。
元々はつゆと蕎麦が別に出てくる「もりそば」とは違う料理として区別するために名づけられたものでした。
元々はつゆを緬にかけて食べる料理でしたが、時代と共に温かいつゆをぶっかけるところが流行し、「ぶっかけそば」といった呼び方で提供されるようになりました。
その後、温めたつゆを蕎麦にかけて出される料理を指すようになったのです。
「もりそば」と「かけそば」の違い
「もりそば」と「かけそば」の違いを、分かりやすく解説します。
容器に茹でて水にさらし、熱をとって冷やした蕎麦を盛り付けて、冷たいつゆとは別に入れて出す緬料理を「もりそば」といいます。
お好みで蕎麦に山葵を添えたり、一味といった調味料を薬味として入れて食べられている料理です。
もう一方の「かけそば」は茹でた蕎麦を丼の中に入れて、そこに温めたつゆをかけたものを指します。
薬味などは入れず、シンプルな蕎麦の旨みを楽しむ料理として食べるわけです。
お好みで一味や七味といった調味料で味の変化を楽しみます。
まとめ
日本で食べられている蕎麦料理を2つ取り上げましたが、冷たくして食べるか、温かい状態で食すかの違いがあります。
実際に蕎麦屋で温度や緬の茹で加減、容器について比べてみてもいいでしょう。