この記事では、「対照的」と「対象的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「対照的」とは?
「対照的」には、2つの物事の違いが非常に際立って認められるさま。
といった意味があります。
「対照的」の「対」には、向き合うといった意味があります。
また「照」には、照らし合わせる、見比べるといった意味があります。
つまり、2つの物事が向き合い照らし合わせた結果、違いが際立っていることが「対照的」になります。
類語には、「正反対」や「あべこべ」「対比的」などがあります。
「対象的」とは?
「対象的」には、行為の目標となるもの、目当てになるものといった意味があります。
「対象的」の「象」には、かたち、ありさま、すがた、といった意味があります。
つまり、行為の目標となる姿や有様、形を意味する言葉になります。
類義語には「目標」や「ターゲット」「狙い目」「標的」などがあります。
「対照的」と「対象的」の違い
「対照的」と「対象的」の違いを、分かりやすく解説します。
「対照的」と「対象的」は同じ「たいしょうてき」と読む言葉ですが全く異なった意味を持つ言葉になるため注意が必要です。
「照」を用いた「対照的」の意味は、2つの物事の違いが非常に際立って認められるさまを意味します。
一方、「象」を用いた「対象的」の意味は、行為の目標となるもの、目当てになるものを意味します。
そのため、「対照的な存在」と「対象的な存在」とでは大きく意味が異なります。
前者は違いが際立っている存在。
後者は目標となる存在となります。
「対照的」の例文
・『のんびり屋の父とせっかちな母の性格は対照的で口喧嘩が絶えません』
・『同じように育てた我が子が対照的な性格になってしまいました』
「対象的」の例文
・『仕事ができる彼は私にとって対象的な存在です』
・『何でもできる兄は僕の対象的となる人です』
まとめ
「対照的」と「対象的」とは、以上のように全く異なった意味を持つ言葉になるため注意が必要です。