この記事では、「アカペラ」と「ゴスペル」の違いを分かりやすく説明していきます。
「アカペラ」とは?
アカペラとは、伴奏無しで歌うことをいいます。
アカペラはイタリア語のa cappellaが語源で、簡素化された教会音楽の様式を指す言葉でした。
a cappellaには、「聖堂で」とか「礼拝堂で」という意味があります。
その後、楽器による伴奏を伴わずに歌うことをアカペラと呼ぶようになったのです。
ポピュラー音楽でも、アカペラを歌うミュージシャンも多くいます。
日本でアカペラを歌うボーカルグループには、ゴスペラーズやRAG FAIRなどが挙げられます。
「ゴスペル」とは?
ゴスペルはアメリカで生まれた宗教音楽で、日本語では福音音楽と訳されます。
英語ではGospel musicといいますが、Gospelは福音や福音書を表す言葉です。
福音とは福音書に記されているイエス・キリストの教えや生涯を表す言葉です。
奴隷とされたアフリカ系アメリカ人が苦しい環境の中で福音に出会い、神を信じる者は永遠の命を得て天国に導かれるという教えが救いとなります。
そして、人や神を賛美する音楽を作り出しました。
牧師が発する言葉を繰り返し、それに音楽が加わって歌になったのがゴスペルです。
奴隷制度は廃止されますが、ゴスペルはその後も歌い継がれていきました。
「アカペラ」と「ゴスペル」の違い
アカペラは無伴奏で歌を歌うものですが、ゴスペルはキリスト教のプロテスタント系の教会音楽をルーツに持つ音楽ジャンルです。
ゴスペルの場合、伴奏があるかどうかは関係ありません。
伴奏のないゴスペルもありますし、伴奏を伴うゴスペルもあります。
伴奏無しで歌うゴスペルは、アカペラになります。
まとめ
アカペラは伴奏無しで歌うことをいいます。
それに対してゴスペルは、キリスト教の宗教音楽をルーツに持つ音楽のジャンルです。
アカペラでゴスペルを歌うこともあります。