この記事では、「切ない」と「辛い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「切ない」とは?
悲しさ・寂しさ・恋しさなどのため、胸が締め付けられるようになることをいいます。
たとえば、好きな人がいるとします。
その人は自分の方を向いてくれません。
それでも、好きだという気持ちは変わらず、ずっとその人のことを思っています。
相手はこちらを向いてくれないと自分でわかっていて、報われないということもわかっています。
そのことを思うと悲しさや寂しさを感じます。
このときの気持ちを意味します。
今度は親と子のことで説明をします。
子は成長をして、いずれ親離れをしていきます。
親としては、子どもが離れていってしまうのは寂しいです。
このときに親の気持ちが、この言葉が意味するものにあてはまります。
「辛い」とは?
精神的・肉体的に苦しいという意味です。
状況・環境・事柄などによって苦痛を与えられ、耐えられないと思ったり、嫌だと思ったりすることをいいます。
寒さが厳しい中、ずっと外にいるとします。
寒さに耐えることが苦しく、こんな場所にいるのは嫌だという気持ちがあります。
このときの精神的・肉体的な苦しさをいいます。
花粉が多く飛ぶ季節は、花粉症の人はくしゃみや目のかゆみなどに悩まされます。
くしゃみやかゆみなどは精神的にも肉体的にも苦しく嫌です。
このときの苦しさもこの言葉が意味するものです。
また、この言葉には困難である、むごいという意味もあります。
「切ない」と「辛い」の違い
「切ない」と「辛い」の違いを、分かりやすく解説します。
耐えられないという意味合いを持つ点が似ていますが、それぞれの意味は異なります。
前者は、寂しさや悲しさなどによる苦しさをいいます。
後者は、精神的・肉体的な苦しさをいいます。
花粉症の症状を耐えられないことは、「くしゃみが辛い」などといい、「くしゃみが切ない」とはいいません。
まとめ
苦痛に関する言葉ですが、一方は寂しさや悲しさによるものをいい、もう一方は環境や状況などによって与えられる精神的・肉体的な苦しさをいいます。