同じような意味で使われる言葉として「打ち込む」と「専念」があります。
この2つは具体的にどのような違いで使い分けられているのでしょうか。
この記事では、「打ち込む」と「専念」の違いを分かりやすく説明していきます。
「打ち込む」とは?
「打ち込む」とは、「集中して特定の物事に取り組むこと」を意味する言葉です。
ある特定の物事に集中し一生懸命熱心に取り込む様子を表します。
学生時代に一生懸命野球に取り組んだり集中して研究したり仕事に励んだりなど、限られたリソースの大部分をつぎ込んで物事に取り込むさまを表す言葉です。
基本的には自らの意思で進んで取り組む態度に用いられる表現で、誰かに無理やりやらされるなど強制的な集中に対しては使いません。
「専念」とは?
「専念」とは、「一つの物事に集中すること」を意味する言葉です。
他の物事には気をやらずこれと決めた一つの物事だけに集中して取り組む様子を表します。
もっぱらそれに取り組む、つまり基本的に一つのことだけをやり他のことには特別な理由がない限りかかわらない態度に対して用いる表現です。
熱意や集中力といった個人的な感情よりも一つのことだけを手掛ける環境整備や枠組みづくりなど客観的な事実に対して用いる表現です。
「打ち込む」と「専念」の違い
「打ち込む」と「専念」の違いを、分かりやすく解説します。
「打ち込む」と「専念」はどちらをも一つのことに集中し熱心に取り組む様子を表す言葉です。
2つの違いは「他の物事への関わり方」です。
「打ち込む」は特定の物事を優先し熱心に取り組みますが他の物事にもある程度関わります。
野球に打ち込んでいたとしても野球以外一切やらないのではなく学業や友人関係など他の物事へもリソースを割いています。
「専念」は特定の物事だけに集中し他の物事には基本的に関わりません。
勉強に「専念」する場合は最低限の事柄を除き基本的に勉強だけに取り組みます。
「打ち込む」の例文
・『サッカーに打ち込む』
・『ビジネスに打ち込む日々を過ごす』
「専念」の例文
・『打者は諦め投手に専念する』
・『サポートに専念する』
まとめ
「打ち込む」と「専念」は似たような意味で使われますが、ニュアンスはかなり違います。
集中する物事以外にも取り組んでいるかどうかで区別してください。