ビジネス文書などにおいて、何かをもう一度して欲しいと頼むような場合に使われるのが「今一度」と言う表現です。
それでは、この「今一度」とはどういう意味でしょうか。
また、「もう一度」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「今一度」と「もう一度」の違いを分かりやすく説明していきます。
「今一度」とは?
「今一度」とは、再度、あるいはもう一度という意味で使われる表現です。
このときの「今」という漢字には、古くは「さらに」という意味があったので、そこからこの字を使うようになりました。
「もう一度」とは?
「もう一度」とは、再度という意味を持つ表現です。
通常はこの後に続く文書運関して2度目の状況を想定しているときに使います。
元々は前述の「今一度」ですが、その「いまいちど」が「まいちど」になり、結局は「もう一度」になったと言われています。
「今一度」と「もう一度」の違い
「今一度」と「もう一度」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、単純に言えば「再度」と言う意味を持つ言葉であることは同じですが、若干のニュアンスの違いがあります。
この2つの違いを最も簡単に説明するなら、ビジネス上などの改まった文章の中でしか使われないのが「今一度」で、カジュアルな文章や口語でも使われるのが「もう一度」ということになります。
そもそも、このように副詞として使われる単語においては、通常漢字で始めないのが原則です。
逆に言えば漢字で始めると堅くなるとも言えます。
「今一度」の例文
・『今一度ご検討いただけますようお願いいたします』
・『今一度確認致しますのでお待ちください』
「もう一度」の例文
・『もう一度小さい頃に過ごした土地を見てみたい』
・『聞き取れなかったので、もう一度おっしゃってください』
まとめ
この記事では、「今一度」と「もう一度」の違いを、解説してきました。
ここまで説明してきたように、この2つの印象の違いのもとは「今」と言う漢字から始まることにあるのは間違い無いでしょう、このように副詞として使われる表現に漢字を用いると堅く、重い印象になるのは「もし」と「若し」のように他の表現にも共通しています。