この記事では、「トドマツ」と「エゾマツ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「トドマツ」とは?
「トドマツ(椴松)」とは、マツ科モミ属に分類されている常緑針葉高木のことを言います。
日本の北海道や南千島などに分布し、樹高は20〜25m、大きいと35mになるものもあります。
開花時期は6月頃で、果実は毬果で10月頃になります。
果実は熟すと、黒褐色から茶褐色に変わります。
鱗片をばらしながら、種子を散らしていきます。
種子には翼があり、風によって散布されます。
「トドマツ」の葉は互生で線形です。
「トドマツ」の材はパルプ材やチップの原料に利用されています。
「エゾマツ」とは?
「エゾマツ (蝦夷松) 」とは、マツ科トウヒ属に属している常緑針葉高木のことを表しています。
日本の北海道や千島、サハリンなどに分布し、樹高は40mになるものもあります。
5月〜6月頃に紅紫色の花が咲きます。
果実は9月〜10月頃になり、球果で黄緑色をしています。
葉は線形扁平で、螺旋状に互生しています。
公園や庭などに植樹されている他にも、建材や家具、クラフトなどに用いられています。
また、「エゾマツ」は北海道の木にもなっています。
「トドマツ」と「エゾマツ」の違い
「トドマツ」と「エゾマツ」の違いを、分かりやすく解説します。
「トドマツ」はモミ属ですが、「エゾマツ」はトウヒ属に分類されます。
また、「エゾマツ」には気孔帯が片面にしかありません。
「トドマツ」と「エゾマツ」にはこれらのような違いが見られます。
まとめ
「トドマツ」の別称には、「アカトド」、「アカトドマツ」があります。
また、「トドマツ」の英語表記は「Sakhalin fir」になります。
そして、「エゾマツ」には、「クロエゾマツ」の別名があります。
さらに、「エゾマツ」は英語で「Yezo spruce」と表記します。
「トドマツ」と「エゾマツ」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。