この記事では、「芸術」と「美術」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「芸術」とは?
感性を作品に表したものを「芸術」【げいじゅつ】といいます。
絵画だけではなく、専門道具で木を彫って作品を作る彫刻や、形にした工芸といったものも当てはまるわけです。
他にも音楽で感性を表現してみたり、社会問題を演劇にして、人々に訴えるやり方もあります。
詩歌で思ったことを形にするのも「芸術」です。
このように色々な形がありますが、身体や技術を取り入れて、人々に鑑賞的な価値で楽しませる作品を生み出すことを指します。
「美術」とは?
視覚や造形といったものから美しさを描く作品を「美術」【びじゅつ】といいます。
美しく見える色を取り入れて、美を表して人々を感動させたり、楽しませるのです。
ときに、戦争が起きれば反戦を訴えるために気持ちを絵にして多くの人に見せたり、温暖化について取り上げて、環境改善のために考えさせる「美術家」もいます。
また、画家の恋愛感情を作品に込めてみたり、家族を失った悲しみを自画像にするといった作品も美術になるのです。
このように、自分が描きたいと思う美しい花や風景を作品にしたり、残虐な光景を絵や像にして、何が起きていたか後世にまで伝えるといった作品を指します。
「芸術」と「美術」の違い
「芸術」と「美術」の違いを、分かりやすく解説します。
観照的な価値を刺激し、人を楽しませる作品を「芸術」といいます。
一定の材料を用いたり、自らが演技しては人に感動を与えるわけです。
また、絵画、工芸といった作品を作って鑑賞させる「芸術」は、「美術」よりも建築や音楽と幅広いものが当てはまる言葉になります。
もう一方の「美術」は美しい絵を描き、見る人を楽しませるものです。
例えば、辺りを照らす美しい夕日の光景や、イルカが楽しそうに泳ぐ青い海を描くなど、感動する絵を油絵や水彩画、クレパスといった自分が使いたいもので描きます。
ときに人々が争う姿を描いて争う行為の愚かさを訴えたり、農夫が必死で働く様子から仕事の過酷さといった課題を投げかけるのです。
まとめ
人々を楽しませたり、感動させるといった作品を指す言葉ですが、少し使い方に違いがありますので、どのような作品がその言葉に当てはまるかを学んでみるといいでしょう。