この記事では、「主任技術者」と「監理技術者」の違いを分かりやすく説明していきます。
「主任技術者」とは?
主任技術者は、しゅにんぎじゅつしゃと読むべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、主としてその任務にあたる人といった意味の主任の漢字に、技術に関する専門の技能を持つ人といった意味がある技術者の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ主任技術者は、建設業法により外注総額4000万円未満の元請業者や下請業者が、現場に配置しなければならない技術者を表すのです。
「主任技術者」の言葉の使い方
主任技術者は、工事において元請業者等が現場に配置する必要がある技術者という意味に使われる言葉となっています。
ただし外注総額4000万円未満の工事に限定して、現場に派遣される技術者に対して、使用される言葉です。
「監理技術者」とは?
監理技術者は、かんりぎじゅつしゃと読む言葉となっています。
物事を監督したり管理するといった意味を持つ監理の漢字に、専門的な技術を有しその技術を役立たせる職業の人といった意味を所有している技術者の漢字を付け加える事で完成した言葉です。
以上の事から監理技術者は、日本の建設業で現場の技術的な水準を確保するのを目的として、現場に配置される技術者の事を示します。
「監理技術者」の言葉の使い方
監理技術者は、建設現場において現場の技術水準確保のために、配置される技術者に対して用いられる言葉です。
ただし建設業法の規定により、外注総額4000万円以上となる工事を発注者から直に受ける際に、現場に配置しなければならない技術者に使用される言葉となっています。
「主任技術者」と「監理技術者」の違い
主任技術者と監理技術者の文字を見比べれば、主任と管理という漢字の違いがある事に気付く事が可能です。
所が後ろの技術者の漢字は同じであり、どちらも建設業法の規定で現場に配置する必要がある技術者を表現する言葉となっています。
ただし主任技術者は、外注総額4000万円未満の工事で配置される技術者です。
一方の監理技術者は、外注総額4000万円以上の建設工事の際に、配置すべき技術者を示します。
まとめ
2つの言葉はどちらも、日本の建設業法の規定で設置が必要な技術者を指し示す言葉です。
とはいえ主任技術者は、外注総額が4000万円未満の工事の際に、現場に配置しなければならない技術者を表す言葉として使用されています。
対する監理技術者は、外注総額が4000万円以上の工事に、配置すべき技術者という意味の言葉として、用いられているのです。