この記事では、「粟おこし」と「岩おこし」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「粟おこし」とは?
粟のように米を細かく砕いて作ったお菓子を「粟おこし」【あわおこし】といいます。
さくっとした軽やかな食感が特徴的であり、口の中に入れて噛めば米の甘みや胡麻の香ばしさを感じられるのも魅力です。
大阪府を代表するお土産品としても親しまれる「粟おこし」の誕生秘話は、江戸時代に全国各地から大阪府に米が運び込まれたとき、お菓子にして販売することになりました。
砂糖をたっぷり使い、粟状に砕いた米を売り出したところ、舞台を見物する人の食べ物として人気を集めたのです。
「岩おこし」とは?
米を何度も砕いてかなり細かくしたものを使ったお菓子を「岩おこし」【いわおこし】といいます。
岩のような硬さがある理由には、かなり米を小さく砕いて固形にしているため密度が高いからです。
味付けには水飴のシロップを使い、胡麻や生姜を混ぜて、片手で持てるように板状に仕上げています。
独特な程よい甘さと深みがある黒砂糖を使い、そこに生姜のピリッとした辛味を足しているのが特徴的です。
噛むほど染み出す深みが楽しめる米菓子としてお土産にも選ばれています。
江戸時代に作られた「岩おこし」の名前の由来は、運河を造る現場に岩がたくさん堀り出されたところを洒落て、名づけられました。
「粟おこし」と「岩おこし」の違い
「粟おこし」と「岩おこし」の違いを、分かりやすく解説します。
大阪土産として選ばれる「粟おこし」は粟状に砕いた米に砂糖を使った甘いお菓子です。
味は胡麻の風味と砂糖の甘さを足したお米を使い、板状にしたもので噛みやすい形状に仕上げています。
江戸時代に誕生し、日露戦争のとき兵隊の食べ物として配るため天皇が35万箱も注文したのをきっかけに、何十年経った現在でも食べられているのです。
そんな「粟おこし」よりも、お米をかなり小さく砕き、硬い食感に生姜の辛さと品のいい黒砂糖を使っているのが「岩おこし」で、江戸時代に掘り出された岩にちなんで名づけられました。
まとめ
同じ「おこし」ではありますが、名前の由来や砕いたときの米の大きさ、食感などに違いがありますので、自分なりに比較してみるといいでしょう。