この記事では、「状態」と「常態」の違いを分かりやすく説明していきます。
「状態」とは?
ある時点での人や物事の様子という意味です。
移り変わっていくものの、そのときどきのある条件での様子をいいます。
髪の毛を洗うと、髪に水分が付着したさまになります。
これを「髪が濡れた状態」といいます。
ドライヤーを使うと、髪が乾いたさまになります。
これを「髪が乾いた状態」といいます。
切り花は、買ってきたばかりのころは花がピンピンと元気な様子です。
これを「元気な状態」などといいます。
しかし、日数が経つと枯れてきます。
これを「枯れた状態」といいます。
こういった、そのときどきに変わる、人や物事のありさまを意味する言葉です。
「常態」とは?
いつもと同じありさまという意味です。
たとえば、ある企業は週休2日制だとします。
この会社は、社員にもっと休日を与えようと考えて、週休4日制が普通のありさまにしようと考えました。
これを「週休4日制を常態にする」といいます。
今度は災害があったときのことで説明をします。
災害にあうと、食料を手に入れるのが難しい、避難所生活をしなければならないなど、普段とは違った様子になります。
しかし、いつかは今までと同じような普段の生活に戻ります。
その戻ったときの普段のありさまが、この言葉が意味するものです。
いつもと同じであるさま、特別ではないありさまのことをいう言葉です。
「状態」と「常態」の違い
「状態」と「常態」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも「じょうたい」と読みます。
読み方は同じですが、意味は異なります。
前者は、そのときどきで変わる人や物事のありさまという意味です。
ある条件下でのそのときの様子を意味します。
後者は、いつもと同じありさま、普段のありさまという意味です。
「変わっていく人や物事の」「そのときどきの」という意味は含まれていません。
まとめ
読み方は同じですが、2つの言葉の意味は異なります。