「石庭」と「枯山水」の違いとは?分かりやすく解釈

「石庭」と「枯山水」の違いとは?違い

この記事では、「石庭」「枯山水」の違いについて紹介します。

石庭とは?

石庭とは枯山水庭園のうち、石組と白砂からなり植栽は控え目な庭園のことをいいます。

元々は、京都の龍安寺の庭園のことを石庭と呼んでいました。

龍安寺は京都市右京区にある臨済宗の寺院です。

龍安寺の石庭は非常に有名で、正式には方丈庭園といいます。

この庭園は細川勝元が相阿弥に造らせたものです。

一面に白砂が敷かれており、大小合わせて15個の石が配置されています。

草も木もありません。

龍安寺の石庭は、古都京都の文化財の1つとしてユネスコの世界遺産に認定されています。

石庭といえば龍安寺の石庭のことでしたが、現在は石組を主体とする枯山水庭園のことを指すようになりました。


枯山水とは?

枯山水とは日本庭園の様式の一種で、水を用いずに岩や砂などで山や水といった自然を表現したものをいいます。

枯山水の様式が確立したのは、室町時代とされています。

現在の中国である宋の山水画の影響を受け、禅寺の庭などに造られるようになりました。

独立した庭園様式ではなく、庭園の一部を枯山水で表現していたようです。

それが独立した庭園様式となり、禅寺以外の寺院の庭や城の庭園として用いられるようになりました。

水を使わないので造りやすく、現在も屋上や屋内庭園などに用いられることもあります。

現代のモダンな建築にも合い、日本らしさも感じられる庭になります。


石庭と枯山水の違い

枯山水は水を使わずに自然の風景を表現する日本の庭園様式の一種です。

石庭はその中でも、草木など植栽の要素がないものをいいます。

石庭は元々、京都の龍安寺の方丈庭園のことを指す名称でした。

それ以外の庭園には使われていなかったのです。

枯山水には、松や桜などの樹木が配置されていることもあります。

まとめ

枯山水は水を使わずに自然を表現する日本庭園の様式の1つで、石庭はその中でも植栽の要素がないものです。

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