この記事では、「手数料」と「口銭」の違いを分かりやすく説明していきます。
「手数料(てすうりょう)」とは?
「手数料」とは、「手間を掛けたことへの報酬として支払われる金銭」や「国や地方公共団体などの機関が特定の相手のために行う事務作業について徴収する料金」を意味する言葉です。
ちなみに、「手数(てすう)」には「何かをやるのに要する作業や動作などの数」、「他人のための行為に掛ける手間」を意味する言葉になります。
「手数料」の使い方
「手数料」は名詞として使われています。
「口銭(くちせん/くちぜに)」とは?
「口銭」には以下の意味が含まれています。
・『江戸時代の頃、金銭により年貢を納める際に付加税として徴収された金銭』
・『江戸時代の頃、問屋が飼い主や荷主などから徴収していた仲介手数料や運送料、保管料』
ちなみに、「口銭」は「こうせん」と読むこともでき、その場合は以下の意味を表します。
・『売買の仲介をした場合の手数料』
・『江戸時代の頃、問屋が飼い主や荷主などから徴収していた仲介手数料や運送料、保管料』
「口銭」の使い方
「口銭」は名詞として使われています。
「手数料」と「口銭」の違い
結論から述べると、「手数料」と「口銭」はどちらも「手間を掛けたことへの報酬として支払われる金銭」という意味合いで用いられています。
したがって、2語は類義語の関係に当たると言えます。
「手数料」の例文
・『事務手数料として、基本料金の2割を支払った』
・『会員になれば、仲介手数料が1割引きされる特典が得られる』
「口銭」の例文
・『企業とユーザーの仲介役を果たし、双方から支払われる口銭で利益を上げるビジネススタイル』
・『企業サイトを比較して、なるべく口銭が安いところに頼もうと思っている』
まとめ
「手数料」と「口銭」はどちらも主に「手間を掛けたことへの報酬として支払われる金銭」という意味合いを表す類義語ということでした。