この記事では、「意趣返し」と「仕返し」の違いを分かりやすく説明していきます。
「意趣返し」とは?
「意趣返し」は「いしゅがえし」と読みます。
意味は、「相手から被害を受けた時に、その恨みを晴らすこと」です。
「意趣返し」の言葉の使い方
「意趣返し」は名詞として「意趣返しする・した」「意趣返しされる」などと使われます。
「意趣」は「恨みを含むこと」「人を恨む気持ち」という意味、「返し」は動詞「返す」の連用形が名詞化した言葉で「ひっくりかえすこと」「相手から受けた行為に対して、それと同じことをこちらからする」という意味、「意趣返し」で、「相手から受けた行為に対して、恨みの気持ちを込めて復讐すること」になります。
「仕返し」とは?
「仕返し」は「しかえし」と読みます。
意味は、「相手から受けた行為と同等の行為をこちらから相手にすること」です。
「仕返し」の言葉の使い方
「仕返し」は名詞として「仕返しする・した」「仕返しされる」などと使わます。
「仕」は動詞「する(為る)」の連用形「し」の当て字、「返し」は「相手から受けた行為に対して、それと同じことをこちらからする」という意味、「仕返し」で「相手からされたことを同等のことをこちらからもすること」になります。
「意趣返し」と「仕返し」の違い
「意趣返し」は「相手から受けた行為に対して、恨みの気持ちを込めて復讐すること」です。
「仕返し」は「相手からされたことを同等のことをこちらからもすること」です。
「意趣返し」の例文
「意趣返し」の例文は以下の通りです。
・『卒業式の日に教師が意趣返しされる』
・『不倫の意趣返しで失脚させられる』
「仕返し」の例文
「仕返し」の例文は以下の通りです。
・『エイプリルフールの仕返しをする』
・『ケンカの仕返しで徹底的に無視する』
まとめ
今回は「意趣返し」と「仕返し」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。