「微生物」と「分解者」の違いとは?分かりやすく解釈

「微生物」と「分解者」の違いとは?専門用語・業界用語

この記事では、「微生物」「分解者」の違いを分かりやすく説明していきます。

「微生物」とは?

「微生物」とは人間の肉眼では姿がわからないほど小さい生物の総称です。

ミジンコやアメーバなどが連想されやすいですが菌類や細菌も「微生物」であり、腸内細菌や乳酸菌など人間の体と共存している「微生物」もいるので想像以上に身近な存在と言えるでしょう。

基本的には顕微鏡を使わないと姿が確認できないようなものがほとんどですが、「微生物」に厳密なサイズの決まりがあるわけではなく、0. 1ミリメートルを超え目視できるような「微生物」もいます。


「分解者」とは?

「分解者」とは有機物を無機物に変える生態を持つ生物の総称です。

「分解者」には菌類や細菌をはじめ「微生物」も多く含まれますが、ミミズや昆虫のように人の目に見える大きさのものも少なくありません。

土から生える草や木の実などの植物を食べる草食動物を肉食動物が食べ、肉食動物の亡骸が土に返って植物が生えるというサイクルが食物連鎖として説明されることが多いですが、この亡骸を植物が生えるための土壌に返す部分の役割を担っている生物が「分解者」です。


「微生物」と「分解者」の違い

「微生物」「分解者」の違いを、分かりやすく解説します。

人の目に見えないほど小さいサイズの生物が「微生物」で、有機物を無機物に変える生態を持つ生物が「分解者」です。

「微生物」の中には有機物を別の有機物に変える生態のものもいるため必ずしも「分解者」とは限りません。

また同じように「分解者」の中にはミミズや人の目に見えるサイズの虫など「微生物」以外のものもいます。

まとめ

「微生物」は大きさを基準としたグループなのに対し「分解者」は生態を基準にしたグループなので、両方に当てはまる生物もいれば片方にしか当てはまらない生物も当然います。

「微生物」「分解者」も確かに少なからずいますが、その言葉がどういう性質を指しているかで分けて考えるべきでしょう。