この記事では、「今治タオル」と「泉州タオル」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「今治タオル」とは?
1894年、明治27年に作られた「今治タオル」【いまばりタオル】は、蒼社側の軟水を使って作られています。
製法としては、先晒し先染めを採用して織られているタオルで、初めに色を染めた糸で織っていくのです。
この製法であれば何度洗っても固くなりにくく、仕上がりに高級感が出ます。
また、水分をしっかり吸い取る吸水性に優れているため、洗った手を拭くのにとても適しているわけです。
また、品質基準を設けていて、水の中に入れてから5秒以内に沈むほど高い吸収性が期待できます。
「泉州タオル」とは?
1885年、明治18年に登場した「泉州タオル」【せんしゅうタオル】は、和泉山脈の軟水を使って作られています。
糊を糸につけて織り、後に漂泊してから色を染めるという後晒し製法を取り入れているタオルです。
何度洗濯しても縮まりにくく、色が鮮やかに出るところも使う人を魅了します。
吸水性にも優れているため汗を拭いたり、水分をしっかり拭き取るのに適しているタオルです。
品質基準に関しては特に決められてはいません。
「今治タオル」と「泉州タオル」の違い
「今治タオル」と「泉州タオル」の違いを、分かりやすく解説します。
先晒し先染めという製法を取り入れている「今治タオル」は、糸の段階で色を染めます。
複数の色の糸を用いて織るところがデザイン性も高く、人を魅了するところです。
肌触りが良く、吸収性も高いこのタオルは高い品質基準に基づいて作られています。
もう一方の「泉州タオル」は、織り終わってからまとめて指定された色に染める製法で作られているタオルです。
単色染めが一般的であり、漂泊した糸にしておき、注文がくれば色を染めるという後晒し製法を取り入れて織られています。
また、縮みにくい「泉州タオル」は和泉山脈の軟水を使っていますが、高級感が出る「今治タオル」は蒼社側の軟水を使っているところが違う点です。
まとめ
同じタオルであっても、製法や肌触り、使う水などに違いがありますので、公式HPや店頭で異なる点を見比べてみるといいでしょう。