ひとは生きていると自動的に歳を取っていきます。
それは、仕方のないことであり、またうれしいことでも、悲しいことでもあります。
それでは、この「歳を取る」とはどういう意味でしょうか。
また、「歳を重ねる」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「歳を取る」と「歳を重ねる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「歳を取る」とは?
「歳を取る」とは、「年齢が増える」ということを表したものであり、話し言葉としても、書き言葉としても頻繁に使用されるものです。
「取る」というのは英語の「get」に相当するもので、「取得する」と言い換えても良いでしょいう。
「歳を重ねる」とは?
「歳を重ねる」とは、「年齢が増えてゆく」ということを言い換えた表現であり、樹木が「年輪を重ねてゆく」ように歳を取ることを表しています。
「重ねる」とは、ミルフィーユの皮を一枚ずつ重ねてゆくように、下にあるものの上に新しいものが加わってゆくという状態を示しています。
「歳を取る」と「歳を重ねる」の違い
「歳を取る」と「歳を重ねる」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、年齢が増えてゆくということを表す言葉であることは同じですが、若干の印象の違いがあります。
つまり、「取る」には、単純に「増やす」あるいは、何かを「奪い取る」という印象があり、「重ねる」には、「何か良いものを増やしてゆく」という印象が伴います。
別の言い方をするなら、「歳を取る」は「食物を摂る」に似ており、「歳を重ねる」は「知識や教養などを重ねる」ともいえます。
そして、「歳を取る」よりも、「歳を重ねる」のほうが、意識的なニュアンスもあります。
まとめ
この記事では、「歳を取る」と「歳を重ねる」の違いを、解説してきました。
前述のように、この2つに関しては、意味は全く同じですが、使い方に若干の違いがあるため、場合いよっては使い分ける必要があります。
たとえば、年齢にしたがって、成長するという意味を持たせたい場合には「歳を重ねる」のほうを使うのが適切でしょう。