この記事では、「しょうもない」と「取るに足らない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「しょうもない」とは?
漢字では「仕様もない」と表記する「しょうもない」とは、「くだらないどうでもよいことである」さまや「たわいもない」様子などを示す言葉です。
関西圏では「バカバカしい」もしくは「つまらない」などというニュアンスで日常的に使われている文言で、関東圏では「大したことではない」などというニュアンスで使用されています。
「取るに足らない」とは?
「取るに足らない」とは、「わざわざ取り上げるほどの価値がない」あるいは「どうでもいい」などという意味合いで使われている言葉です。
「取るに足りない」「取るに足らぬ」「取るに足りん」などというほぼ同じ意味をもつ似ている表現も多く、「取り立てて触れるほどのことではない」ないし「ちっぽけな」などというニュアンスでも用いられている表現です。
「しょうもない」と「取るに足らない」の違い
「しょうもない」と「取るに足らない」は、どちらの言葉も「大した価値がない」などというニュアンスで使われている似たような表現です。
似てはいますがもっている意味や使われている場面などは異なっており、「愚かな」または「バカバカしい」などというニュアンスをもつ「しょうもない」は比較的日常的な場面で使われているのに対し、「大したことがない」ないし「取り上げるまでもない」などというニュアンスで用いられている「取るに足らない」は、ビジネスやその他のシーンなどでも登場しやすい文言と言えます。
「しょうもない」の例文
・『しょうもない下世話な話はやめて作業に取り掛かりましょう』
・『彼はしょうもない事ばかり言っていつもみんなを笑わせてくれます』
「取るに足らない」の例文
・『やり方や方法などにおける多少の違いがあってもそれは取るに足らない問題です』
・『取るに足らない問題とは目に見えないほどの小さな課題とも言えます』
まとめ
「しょうもない」と「取るに足らない」は、どちらの言葉も「価値が低い」などという意味合いで使われている似たような表現です。
使用する際にはそれぞれの語句がもっている微妙なニュアンスの違いに注意をしながらうまく使い分けるようにしましょう。