この記事では、「守護」と「守護大名」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「守護」とは?
幕府が地域を警備させるために与えていた役職に「守護」【しゅご】があります。
この役職は鎌倉時代に存在していたもので、悪化していた治安を正すため活躍した大名が実力で力を付けていき、領国を支配していったのです。
戦争が始まれば軍を集めて戦場へ行き、戦うのも役目でした。
現代でいえば警察の仕事する御家人を指す呼び方であり、たいていは一つの国に一人が担当する形をとっていたのです。
元々は貞永式目で大三か条が原点とした働きする武士が任務を任されていました。
「守護大名」とは?
室町時代に存在した「守護大名」【しゅごだいみょう】は「守護」よりも権力があり、与えられた領土で力をつけて、その土地を支配した人を指すわけです。
力をつけた「守護」が領土を広くしていき、名の知れた大名になっていきました。
彼等の役目としては、地域の治安維持だけでなく、戦争が起こればすぐ戦いへと出向くのも仕事です。
また、土地の管理も任され、支配する権利も与えられるのも「守護大名」として活躍しました。
権力を誇示する者の中には「戦国大名」として活躍していきます。
「守護」と「守護大名」の違い
「守護」と「守護大名」の違いを、分かりやすく解説します。
鎌倉時代に地域の安全を守る仕事していたのが「守護」であり、治安の悪化を防ぐため活躍しました。
そして、戦争に行って戦い、戻れば警察官のように悪い行為した者を捕まえたり、町の見回りして事前に犯罪を防ぐといった仕事をするのです。
もう一方の「守護大名」は室町時代に地域の治安を守っていた大名の呼び方であり、土地の管理を担っていたところが「守護」とは違います。
また、「守護大名」は1346年には国内を安定させて統治するため刈田狼藉の検断権という職権を持つようになりました。
まとめ
守るという漢字が使われている言葉ですが、活躍した時代に違いがあったり、管理するものが異なりますので、深堀してみるといいでしょう。