「当たり前」と「もちろん」の違いとは?分かりやすく解釈

「当たり前」と「もちろん」の違いとは?言葉の違い【2語】

この記事では、「当たり前」「もちろん」の違いを分かりやすく説明していきます。

「当たり前」とは?

「当たり前」「あたりまえ」と読みます。

意味は「そうする事が常識であり、疑問の余地はないこと」です。


「当たり前」の言葉の使い方

「当たり前」は名詞・形容動詞として「当たり前だ・である」「当たり前のこと」などと使われます。

語源は2つあり、1つ目は「当然」の当て字「当前」「あたりまえ」と訓読みされて広まったという説です。

2つ目は、漁師や狩人が複数で協力して獲物を得た時に、一人当たりの取り分のことを「当たり前」と言い、ここから「当然の権利として受け取ること」「当然のこと」として使われる様になったという説です。

基本的に、常識であると決めつける言葉で、目上の人に対して使うと失礼に当たります。


「もちろん」とは?

「もちろん」は漢字で「勿論」と書きます。

意味は「いちいち論じる必要もないほどはっきりしていること」です。

「もちろん」の言葉の使い方

「もちろん」は副詞として「もちろんそうだ」「もちろん知っている」などと使われます。

漢語由来の言葉で、「勿論」「論ずる勿(なか)れ」という意味で、否定する表現になります。

ここから転じて「当然」「当たり前」などの類語として使われる様になりました。

「当たり前」と「もちろん」の違い

「当たり前」「そうする事が常識であり、疑問の余地はないこと」です。

「もちろん」「いちいち論じる必要もないほどはっきりしていること」です。

「当たり前」の例文

「当たり前」の例文は以下の通りです。

・『デートをドタキャンすれば彼女が怒るのも当たり前だ』
・『感染症が流行る以前の当たり前の日常が懐かしい』
・『最近では男性が家事・育児するのが当たり前になっている』

「もちろん」の例文

「もちろん」の例文は以下の通りです。

・『懇親会にはもちろん参加します』
・『髪型はもちろんのこと、服装もダサい』
・『日本ではもちろん、海外でも人気が高い』

まとめ

今回は「当たり前」「もちろん」について紹介しました。

それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。