「それにも関わらず」というフレーズを聞いたことがあるでしょうか。
日本語ではどちらかというと硬めのフレーズですが、英語では逆説の表現として使われるものがいくつかあります。
この記事では、“nonetheless”と“nevertheless”の違いを分かりやすく説明していきます。
「nonetheless」とは?
副詞で、「それでもなお、それにも関わらず」と訳されることがほとんどです。
単語で分解してみると「none+the+less」となりますね。
“none”自体は“not one”が合わさってできた単語で、「1つもない」というニュアンスを表します。
「nonetheless」の使い方
A. It may be unbelievable but it is nonetheless true. (信じられないかもしれないが、それでも真実だ) B. I said it might rain, nonetheless, he went on a hike. (私は雨が降るかもしれないと言ったが、それにも関わらず彼はハイキングに出かけた) A. のように「but」などと一緒に使われることもあれば、B. のように“nonetheless”そのもので文を転換させることもあります。
更に「? nontheless. 」のように文末に来る場合もあります。
いずれも訳し方のパターンはあまり変化がないので、基本の「それでもなお、それにも関わらず」を覚えておきましょう。
「nevertheless」とは?
「それにも関わらず、それでも」という意味の副詞です。
「never+the+less」と分解することができますが、“never”は「決して?ない」という状況の強い否定を表します。
「nevertheless」の使い方
A. It was raining. Nevertheless, I went on a hike. (雨が降っていた。それにも関わらず、私はハイキングに行った)
B. I was very sleepy, nevertheless, I tried to study. (私はとても眠たかったが、それでも勉強しようとした)
A. のように文頭で“nevertheless”を使うパターンは多く、前の文と後ろの文で反対のことを言うときに使います。
また、B. のように文中で使うこともできます。
「nonetheless」と「nevertheless」の違い
両者をまとめて説明することもあるほど、この2単語には明確な違いはありません。
言い換えも可能で、上記の例文をそれぞれ逆にしても問題はないのです。
ただ、“nevertheless”の方が使用頻度が高く、しかも文頭に置かれることが多いということは言えます。
“nonetheless”はどちらかというと文末で使われることが多いです。
まとめ
“nonetheless”と“nevertheless”の違いを考察しました。
結果として両者に明確な違いはありませんでしたが、使われる頻度や場面に少し差がありましたね。
また、元の単語が“none”と“never”なので、そのニュアンスも押さえておくと良いでしょう。