「あざとい」と「腹黒い」はよく似たニュアンスの言葉ですがどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「あざとい」と「腹黒い」の違いを解説します。
「あざとい」とは?
「あざとい」とは、「浅はかだが効果的で憎らしい」という意味の言葉です。
「あざとい」の使い方
やり方に手が混んでおらず浅はかで子供っぽいが確実に効果が期待できるさまを悪くいう時に使います。
効果があるのはわかっているがみえみえすぎて普通の人なら恥ずかしくてやらないようなあからさまなやり方に対して用いられる表現です。
効果については確かに認めてはいるもののそのような手段を選ぶ人間性について疑問をもつ場合に使う表現で、効果を認めると同時に相手をおとしめるニュアンスで使います。
「腹黒い」とは?
「腹黒い」とは、「心の内で悪いことを考えて意地が悪い」という意味を持つ言葉です。
「腹黒い」の使い方
善良な外面とは違い内面は真っ黒で良からぬことを考えているさまを表します。
心の中にある下心や企みを上手に隠している意地汚さやあくどさを指す意味で使う言葉です。
一見善良に見える悪人に対して使いますが必ずしも極悪人を指すとは限らずいい人のふりをしている性格が悪い人程度の軽い意味合いでも使います。
「あざとい」と「腹黒い」の違い
効果を見込んであえて思慮の足りない振る舞いをする様子を表すのが「あざとい」で、善人のふりをしながら悪いことを企むのが「腹黒い」という違いで区別されます。
「あざとい」は欲望を満たすために行われるわざとらしい外面的な行動を指すのに対し「腹黒い」は表から見えない内面的な悪さを指す、という指摘するポイントの違いが異なる点です。
「あざとい」の例文
・『あざとい態度で媚びを売る』
・『あからさまな上目使いはあまりにもあざとい』
「腹黒い」の例文
・『善人のふりをしているが実は腹黒い』
・『腹黒い相手との駆け引きは疲れる』
まとめ
「あざとい」と「腹黒い」は外見的な行動として表れているかどうかで区別されます。
それぞれの意味を正しく理解して使い分けましょう。