この記事では、「賜る」と「受け賜る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「賜(たまわ)る」とは?
「賜る」とは、主に「もらう」の謙譲語として「目上の人から物などをいただくや頂戴する」という意味や「与える」の尊敬語として「目上の人が物などをくださる」、「神より許可を得て、通行を許してもらうこと」という意味を表す敬語表現です。
「賜る」の使い方
「賜る」は動詞として使われています。
「受け賜る(うけたまわる)」とは?
「受け賜わる」とは、「目上の人から物などをいただくや頂戴する」という意味を表す敬語表現です。
「受け賜る」は「受け取る」や「もらう」、「授かる」などの意味を表す「受ける」と「もらう」や「頂戴する」の謙譲語である「賜る」を組み合わせた表現です。
「受ける」と「賜る」はどちらも主たる意味は同じく「もらう」であり、畳語(=同じ意味の言葉を重ねた言葉)に当たります。
そのため、現在、一般的に使用されるケースは少ないようです。
「受け賜る」の使い方
「受け賜る」は動詞として使われています。
「賜る」と「受け賜る」の違い
「賜る」は主に「目上の人から物などをいただくや頂戴する」という意味の謙譲語や「目上の人が物などをくださる」という意味の尊敬語として用いられる表現です。
対して、「受け賜る」も同じく「目上の人から物などをいただくや頂戴する」という意味を示す表現です。
ただし、「受け賜る」は同じ意味を表す「受ける」と「賜る」を重ねた畳語であるため、「賜る」よりも比較的に使用されることが少ない言い回しと言えます。
「賜る」の例文
・『陛下よりありがたくお言葉を賜る』
・『ご理解賜りますようお願い申し上げます』
・『社長よりありがたいお話を賜りました』
「受け賜る」の例文
・『恩師より記念品を受け賜る』
・『ご協力を受け賜りましたこと、厚くお礼申し上げます』
・『より一層のご高配を受け賜わりたく、お願い申し上げます』
まとめ
「賜る」と「受け賜る」はどちらも主に「目上の人から物などをいただくや頂戴する」という意味の謙譲語として用いられる敬語表現でした。