この記事では、「億劫」と「憂鬱」の違いを分かりやすく説明していきます。
「億劫」とは?
「億劫」は「おっくう」と読みます。
意味は「面倒で気が進まない様子」です。
「億劫」の言葉の使い方
「億劫」は名詞・形容動詞として「億劫だ・である」「億劫に感じる」などと使われます。
語源は仏教用語で、「おっこう」と読み、「とてつもなく長い時間」という意味です。
「劫」は時間の単位で「43億2000万年」とされ、それが「億」積み重なることから、「とてつもなく長い時間がかかること」、転じて「面倒でやる気が起きないこと」として使われる様になりました。
「憂鬱」とは?
「憂鬱」は「ゆううつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「草木が生い茂って辺りが暗くなるほどである様子」という元の意味です。
2つ目は「気持ちがふさいで重苦しい状態」という意味です。
「憂鬱」の言葉の使い方
「憂鬱」は名詞」・形容動詞として「憂鬱だ・である」「憂鬱な気分」「憂鬱に感じる」などと使われます。
中国由来の言葉で、「憂」は「心配」「悩み」「滞る」という意味、「鬱」は「生い茂る」「群がる」「塞がる」「こもる」という意味、「憂鬱」で「心配事や悩み事が重なり気持ちがふさいだ状態」になります。
「億劫」と「憂鬱」の違い
「億劫」は「面倒でやる気が起きないこと」という意味です。
「憂鬱」は「心配事や悩み事が重なり気持ちがふさいだ状態」です。
「億劫」の例文
「億劫」の例文は以下の通りです。
・『帰宅後に仕事の電話に出るのは億劫だ』
・『連休明けは出勤するのが億劫に感じる』
・『せっかくの休みにデートするのが億劫だ』
「憂鬱」の例文
「憂鬱」の例文は以下の通りです。
・『仕事がつまらないので会社へ行くのが憂鬱だ』
・『会社の経営状態が良くなくて憂鬱になる』
・『恋人にフラれて憂鬱だ』
まとめ
今回は「億劫」と「憂鬱」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。